XMFX-貿易戦争の懸念上昇で米ドル安、カナダ政策金利発表に注目

XMFX-貿易戦争の懸念上昇で米ドル安、カナダ政策金利発表に注目

外国為替市場: 昨日、自由貿易の提案者だったコーン氏が辞任したことにより、貿易戦争への懸念が再浮上し、米ドルは2週間ぶり安値まで急落しました。

株式市場: 昨日の米株式市場は上昇して引けました。

ナスダック指数は0.6%、S&P総合500種は0.3%上昇しました。ダウ工業株30種も上昇しましたが、上昇幅は限定的でした。しかしながら、米株式市場クローズから数時間後、コーン国家経済会議委員長辞任のニュースが報道され、貿易戦争への懸念が再浮上し、米株式の先物指数は急落しました。

リスク回避の流れは、アジア株式市場でも引き継がれました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.8%と0.7%下落しました。香港株式市場は1.0%下落しました。

欧州市場でも下落基調が継続される模様で、主要株式の先物指数は下落し、市場は下落してのオープンが予想されます。

コモディティ: リスク回避の動きと米石油協会の原油在庫の結果により、原油価格は急落しました。

WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.8%と0.9%下落しました。米石油協会が発表した原油在庫は予想を上回る増加が見られ、本日米エネルギー省が発表する米原油在庫でも同様の結果が予想されます。

ゴールド価格は、コーン国家経済会議委員長辞任のニュースによる上昇を維持できず、0.1%下落しました。現在、ゴールド価格は1オンス1332ドル付近で推移していますが、貿易戦争への懸念深刻化すると、一段と上昇し、1340ドル台を試す展開になる可能性があります。

FX主要な動き: コーン氏辞任で米ドル下落、カナダ政策会合控えカナダドル8か月ぶり安値付近

本日前半の米ドルインデックスは0.15%低下し、2月10日以来の低水準89.41ドル付近で推移しました。米ドル急落の背景には、コーン国家経済会議委員長の辞任があります。

コーン氏は、先週にトランプ政権が発表した米関税実施の回避に努めていたことが知られています。そのため、コーン氏辞任により、市場は貿易戦争へのリスクが再度高まったと判断したようです。

アジア株式市場の下落は、市場のリスク選好ムード後退によるものです。

トランプ政権内の保護貿易主義者は、輸出を促進し、輸入を減少させることから、米ドル安を好んでいるといった声もあります。

不透明感上昇により、リスク逃避先資産である円が上昇し、ドル/円は0.4%下落した105.43円まで値を下げました。先週記録した16か月ぶり安値105.23円に近づいています。米ドルは、もう一つのリスク逃避先資産である対スイスフランでも下落しました。

本日前半のユーロ/ドルは、2月19日以来の高値1.2434ドルまで上昇しました。今週のユーロ/ドルは、イタリア総選挙結果後の下落から回復し、0.8%上昇しました。市場の関心は、明日のECB政策会合に向けらるでしょう。ポンド/ドルには大きな値動きは見られず、1.39ドル台を約20ピップス下回る水準で推移していました。

豪ドル/ドルは0.35%下落し、0.78ドル付近で取引されました。昨日、北朝鮮が非核化に向けて対話の姿勢を示したことにより、リスク選好ムードが強まり、豪ドル/ドルは1週間ぶり高値0.7842ドルまで上昇しました。

本日の豪ドル下落の背景には、貿易摩擦への懸念が再浮上したことがあります。オーストラリアはコモディティの主要な輸出国であり、貿易戦争になった場合、深刻な影響を受けるでしょう。NZドル/ドルには大きな動きはなく、0.73ドルを僅かに下回る付近で推移しました。

コーン国家経済会議委員長辞任により、市場では米国のNAFTA離脱リスクが上昇したと判断され、カナダドルが対米ドルで下落しました。本日にはカナダ中央銀行による政策金利発表を控える中、ドル/カナダドルは0.45%上昇した1.2931カナダドルまで値を切り上げました。

今週月曜日には、8か月ぶり高値1.3000カナダドルまで上昇しています。NAFTA加盟国であるメキシコのペソも反応し、対米ドルで下落しています。

本日これからのFX市場: カナダ政策金利発表、米経済指標、及び貿易問題の進展に注目

本日の外国為替市場が最も注目するには、GMT1500に控えたカナダ政策金利発表でしょう。前回の政策会合時に利上げが実施されたことにより、今回は据え置きが広く予想されています。

最近のカナダ経済指標の低調な結果と、米関税によるリスク上昇が今後の利上げ見通しに影響するかを見極める為に、声明文は注視されるでしょう。最近の米関税問題による影響を受け、カナダ中央銀行が今後の利上げに慎重な姿勢を示すと、カナダドルは下げ幅を一段と拡大する可能性があります。

GMT1315には、米2月ADP全国雇用者数が発表されます。市場の予想通り、19.5万人増となった場合、金曜日に発表される米2月非農業部門雇用者数も市場予想の20万人増となる観測が高まります。GMT1330には、米1月貿易収支、及び米第4四半期単位労働コストも発表されます。

エネルギー市場に関しては、GMT1530に発表される米エネルギー省の米原油在庫が注視されるでしょう。在庫上昇が予想されていますが、上昇幅は前週の結果を下回ります。

株式市場は、引き続き関税問題による影響を受けるでしょう。コーン国家経済会議委員長辞任と、トランプ大統領が関税実施の姿勢を維持していることから、貿易戦争へのリスクが高まっていますが、昨日、ムニューシン米財務長官は「トランプ政権が貿易戦争を仕掛けようとしているわけではない」と釈明しました。

トランプ政権による関税実施の意向は、単に貿易交渉での型破り的な戦略なのか、米中間選挙での得票を獲得する為に、トランプ大統領が貿易政策により強硬な姿勢を取り始めたのか、市場は依然として判断をつけかねているようです。したがって、株式市場は米関税問題に引き続き敏感に反応するでしょう。

XMテクニカル分析: WTI原油先物は短期的保ち合い相場の兆し

WTI原油先物は昨日に1週間ぶり高値63.24ドルまで上昇後、本日には若干下落しました。RSIは50の中間線での横ばい推移となり、どちらの方向性にも勢い不足のようです。

米エネルギー省が発表する米原油在庫において、予想を下回る増加、或いは在庫減少が見られた場合、WTI原油先物は上昇するでしょう。この場合、50日平均線上の62.38ドル付近がレジスタンスとして機能するでしょう。一段と上昇した場合、昨日の高値63.24ドルが視野に入るでしょう。

反対に、米原油在庫が予想以上に増加した場合、WTI原油先物は下落するでしょう。この場合、直近のサポートポイントは、100日MA以上の61.67ドル付近になるでしょう。一段と下落した場合、3月2日に記録した3週間ぶり安値60.12ドルを試す展開があります。

 

 

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