XM-リスクオン継続で円安、貿易問題とEU離脱交渉の進展に注目

XM-リスクオン継続で円安、貿易問題とEU離脱交渉の進展に注目

外国為替市場: 昨日のUSセッションで低下した米ドルインデックスは、本日には約0.03%上昇しました。市場のリスオンムード継続により、円は大幅に下落しました。

トランプ大統領によるNAFTAに関する発言と、原油価格急騰により、カナダドルが大幅に回復しました。

株式市場: 昨日の米株式市場は、ハイテク関連株の回復により、上昇して引けました。アップルの株価が2.53%上昇し、マイクロソフトの株価が1.70%上昇し、アルファベットの株価が1.27%上昇したことにより、ナスダック指数は0.61%値上がりしました。

原油価格急騰により、エネルギー関連株上昇を受けて、S&P総合500種と ダウ工業株30種もそれぞれ0.37%と0.44%上昇しました。

一方、アジア株式市場は全面安となりました。円安の流れにも関わらず、日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.27%と0.45%下落しました。香港株式市場は、0.58%下落しました。

欧州市場に関しては、イタリアのFTSE MIBとスペインのIBEX 35を除く主要株価先物指数は、上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 昨日に急騰した原油価格は、本日も一段と上昇しました。WTI原油先物は約0.80%上昇した69.79ドルまで、ブレント原油先物は0.27%上昇した79.24ドルまで上昇しました。

米石油協会が発表した原油在庫の好調な結果は、リスクオンムードにより上昇していた原油価格を一段と押し上げました。

本日のゴールドは、0.38%下落した1193ドルで取引されていました。ゴールドは引き続き米ドルの動き以外には反応を見せず、1124ドルから1189ドルの狭いレンジ幅内で取引されています。

FX主要な動き: リスクオン回復で円安加速;カナダドル回復

 

本日のリスクオンの流れが継続し、資金は円や米国債等のリスク逃避先資産から、米株式等のリスク資産に流れました。円は全面安となり、米2年債利回りは10年ぶり高水準を記録し、米国債が大幅に売られたことを示しました。

一方で、米株式市場は二日連続で上昇し、原油価格も急騰しました。

市場のリスクオンのファンダメンタルズ要因は、複数あります。まず、ドイツ銀行とコメルツの合併が報じられ、ユーロ圏金融業界への懸念が若干緩和されました。

次に、昨日発表された米JOLTS求職は過去最高水準の結果となり、米経済の好調な見通しが浮き彫りとなりました。最後に、貿易問題における実質的なリスク上昇は見られていません。中国は、WTOに米国への制裁を提訴することを表明しましたが、こちらは全体的な流れから重要視されていません。更に重要なことは、米国が追加関税を発動させていないことです。

NAFTA交渉に関するポジティブなニュース、及び原油高も、カナダドルを上昇させました。トランプ大統領は、交渉が順調に進んでおり、カナダも合意に前向きであると発言しました。

主要なカナダ経済指標は翌週後半まで発表されない為、カナダドルの主要リスクは引き続きNAFTA交渉の進展になるでしょう。

昨日発表された英平均時給が予想を上回る結果は、ポンド上昇に繋がりませんでした。ポンドは、対米ドルとユーロで荒い値動きとなり、終値は殆ど変わりませんでした。

本日これからのFX市場: ユーロ圏鉱工業生産、及び米生産者物価指数発表、EU離脱問題注視

 

GMT0900には、ユーロ圏7月鉱工業生産が発表されます。前月比は2か月連続の減少となる見込みです。先週に発表された独7月鉱工業生産も予想外に大幅な低下となりました。

GMT1230には、米8月生産者物価指数が発表されます。前年比は若干の鈍化が予想されていますが、前月比は前月結果の0%から0.2%増へ上昇する模様です。

生鮮食品と燃料を除くコアの生産者物価指数は、前月結果の前年比2.7%増と同様になる模様です。明日には、米8月消費者物価指数の発表を控え、本指標は先行指標と見なされる可能性があります。

GMT1230には、カナダ第2四半期設備稼働率が発表されます。

GMT1430には、米エネルギー省の原油在庫が発表されます。前回結果の430万バレルの減少に続き、81万バレルの減少が予想されています。

XMテクニカル分析: WTI原油先物の強気相場後退の兆し

 

昨日のWTI原油先物は、3.5%上昇しました。転換線と基準線がポジティブに上昇し、短期的強気相場を示しています。しかしながら、転換線と基準線が平坦化しつつあることから、上昇勢い失速の可能性もあります。

RSIも上昇が止まり、上昇勢い失速を示しています。

本日発表される米エネルギー省の原油在庫に予想以上の減少が見られた場合、原油価格は上昇するでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、9月4日に記録した約2か月ぶり高値71.37ドル付近になるでしょう。

一段と上昇した場合、7月上旬に記録し、2014年後半以来の高値75.24ドルが視野に入るでしょう。

反対に、米原油在庫の増加、或いは予想を下回る減少が見られた場合、原油価格は下落するでしょう。この場合、一目均衡表の雲の天井値と底値、転換線と基準線、そして50日平均線と100日平均線が交差する69.71ドルと67.89ドル付近が、重要なサポートゾーンになるでしょう。

一段と下落した場合、9月7日に記録した3週ぶり安値66.84ドルが視野に入るでしょう。

ハリケーンによる原油供給への影響も、原油相場を動かす要因となるでしょう。

 

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