XM-貿易問題への懸念後退で株高、英消費者物価指数に注目

XM-貿易問題への懸念後退で株高、英消費者物価指数に注目

外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは、昨日の僅かな上昇を失い、0.12%低下しました。米中貿易摩擦が予想よりも大きくないと市場が判断した為、リスク逃避先資産の需要が低下し、円は全面安となりました。

一方で、リスク通貨である豪ドルとNZドルが回復しました。

株式市場: 米国と中国による追加関税が想定を下回ったことにより、昨日の米株式市場は上昇しました。ハイテク関連株の多いナスダック指数は、0.76%上昇しました。S&P総合500種とダウ工業株30種は、それぞれ0.71%と0.54%上昇しました。

本日の米主要株価先物指数は、僅からながらも上昇してオープンする模様です。

アジア株式市場でも、株高が引き継がれました。円安の流れと、米中貿易摩擦が悪化しない楽観的観測により、日経平均株価とトピックスはそれぞれ1.08%と1.46%上昇しました。

香港市場は、1.13%上昇しました。

欧州市場では、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 本日の原油価格は上昇しました。サウジアラビアが、少なくともブレント原油価格の1バレル80ドル越えを容認する可能性が報道され、原油価格を押し上げました。

制裁により失われたイランからの供給分を補うために、サウジアラビアが増産するかは不透明の模様です。WTI原油先物は、0.18%上昇した70.02ドルまで、ブレント原油先物は0.14%上昇した79.12ドルまで値上がりしました。

ゴールドは引き続き狭いレンジ幅内で推移し、0.45%上昇した1203ドルで取引されていました。

FX主要な動き: 貿易問題への懸念後退で円全面安、株高

 

米週貿易摩擦悪化への懸念が後退し、本日の市場はリスクオンとなりました。米株価は上昇し、特にS&P総合500種は最高値目前まで値上がりしました。豪ドル等のリスク通貨も回復しました。

一方で、リスク逃避先資産から資金が流出しました。円は全面安となり、対米ドル、ユーロ、及びポンドで2か月ぶり安値まで下落しました。米10年債利回りは5月以来の最高水準まで上昇しました。しかしながら、米ドルは上昇しませんでした。

市場が急にリスクオンに振れた背景には、「事態はより悪化していた可能性がある」という心理が働いているようです。まず、米国による追加関税は当初の予定を下回る10%で、当面の間は継続されます。より重要なのは、中国が貿易摩擦の悪化に消極的なことです。昨日、中国は米国から輸入品に対して600億ドル相当の追加関税の決定を公表しました。

税率は特定の輸入品には5%が適用され、残りは10%が適用される模様です。中国から更なる関税が公表されない場合、中国側の追加関税は米国による追加関税に匹敵しない為、中国側によるリスク緩和の試みと見なされる可能性があります。加えて、中国は米国との協議再開を拒否する可能性を警告したにも変わらず、協議再開の可能性は排除されていない為、今後協議が実施される可能性も残されています。

本日、日銀が現行の政策の据え置きを公表しました。日銀は、超緩和策の枠組みが長期に渡って継続することを改めて示しました。目新しい材料がなかった為、円相場は殆ど反応しませんでした。

日銀が日国債利回りを0%付近で維持する一方で、米国や他国の中央銀行は利上げに前向きな姿勢を示しています。特に米国と日本の政策金利が乖離するにつれ、円の魅力は低下するでしょう。政策金利の乖離は円安要因になるものの、リスクオフの流れは円高要因となるでしょう。

市場のリスクオン回復と原油価格急騰により、カナダドルが対米ドルで3週ぶり高値まで上昇しました。

本日これからのFX市場: 英消費者物価指数に注目、米住宅着工件数に注目

 

GMT0830には、英8月消費者物価指数が発表されます。前月比では、前月結果の0%増から0.5%増への上昇が予想されています。前年比では、前月結果の2.5%増から2.4%増への鈍化が予想されています。

イングランド銀行のインフレ目標は年率2%となっています。予想を上回る結果となった場合、イングランド銀行が予想よりも早期に金融正常化に移行する可能性を上昇させるでしょう。

しかしながら、イングランド銀行はEU離脱交渉の進展を注視している模様です。本日より、ザルツブルクでEUサミットがスタートし、明日にはEU離脱問題が協議されます。同時刻には、英8月生産者出荷価格指数、及び英8月小売物価指数も発表されます。

GMT1230には、米8月住宅着工件数が発表され、9か月ぶり低水準となった前月結果の前月比0.9%増から前月比5.8%増まで大幅に上昇する模様です。同時刻には、米8月建設許可件数、及び米第2四半期経常収支が発表されます。

貿易摩擦により、経常収支はより注目を集めるでしょう。貿易赤字は前回結果の1241億ドルから1035億ドルに縮小する模様です。

エネルギー市場に関しては、GMT1430に米原油在庫が発表されます。前回結果の約530万バレルの減少に対して、約270万バレルの減少となる模様です。

 

XMテクニカル分析: GBPUSDは約2か月ぶり高値;上昇勢い失速の兆し

 

GBPUSDは、9月上旬の安値1.2784ドルから大幅に回復しました。昨日前半には2か月ぶり高値1.3175ドルまで上昇し、現在の所、1.2784ドルを約350ピップス上回って推移しています。過去数週間のRSIは上昇を継続し、短期的上昇相場を示しています。しかしながら、上昇の勢い失速の兆しも見られます。

本日に発表される英消費者物価指数が予想を上回った場合、GBPUSDは上昇するでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、100日平均線上の1.3161ドル付近になるでしょう。

その上には、6月中旬から7月中旬まで推移し、ボリジンジャーバンド上部の1.3193ドルが控えています。この付近には1.32ドルも含まれます。一段と上昇した場合、最近の高値1.3362ドルが視野に入るでしょう。

反対に、英消費者物価指数が脆弱な結果となった場合、GBPUSDは下落し、前回の高値1.3042ドル付近がサポートゾーンになるでしょう。その下には、1.30ドルと50日MA上の1.2983ドルが控えています。

EU離脱問題の進展も、GBPUSDを動かす要因となるでしょう。

 

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