XM-EU離脱交渉合意観測でポンド急騰、英と米経済指標発表に注目

XM-EU離脱交渉合意観測でポンド急騰、英と米経済指標発表に注目

外国為替市場: 米国債利回り低下を受けて、昨日に下落した米ドルインデックスは、本日も僅かに下落しました。メディアが翌週にもEU離脱交渉合意の可能性を報じた為、ポンドは急騰しました。

一方のユーロは、イタリア首相による懸念を緩和させる発言にも関わらず、全面安となりました。

株式市場: 米国債利回り上昇への懸念、及びIMFによる世界経済の下方修正により、昨日の米株式市場は下落しました。ダウ工業株30種は0.21%、S&P総合500種は0.14%下落しました。

一方、ハイテク関連株の多いナスダック指数は0.03%上昇しました。

アジア株式市場はやや好調でした。日経平均株価とトピックスは共に0.16%上昇し、香港株式市場は0.39%上昇しました。

欧州株式市場は株安継続の模様で、全主要株価先物指数が下落してのオープンを示しています。

コモディティ:  昨日の原油価格は上昇しました。フロリダ州へのハリケーン接近により、メキシコ湾岸の約40%原油生産所が閉鎖しました。一方で、IMFによる世界経済成長の下方修正により、原油需要鈍化の見通しが原油の一段高を抑制しています。

本日のWTI原油先物は0.21%上昇した74.78ドルまで、ブレント原油先物は0.18%上昇した84.85ドルまで値上がりしました。

本日のゴールドは、0.04%上昇した1188ドルで取引され、最近のレンジ幅の底値付近で推移しています。ゴールドは、引き続き市場のリスクオフの流れにほぼ反応していません。

FX主要な動き: 翌週にEU離脱交渉合意の兆しで、ポンド急騰

EU離脱交渉合意間近の観測を受けて、昨日のポンドは最も堅調推移した通貨となりました。翌週に欧州首脳会議を控え、来週月曜日までに、EUと英国が離脱交渉において実質的な前進を遂げ、合意に達する認識をメディアが報じました。

市場は本ニュースを表面通りの意味として捉え、ポンドはすぐに上昇しました。

しかしながら、報道内容には詳細は提示されていない為、現時点での楽観的観測の可能性もある為、慎重姿勢も必要でしょう。交渉が合意に向けて進んでいることは、より明確になっています。

市場が注目するのは、翌週に合意に達するかどうかになるでしょう。

貿易問題長期化による中国経済減速、米国債利回り上昇、及びイタリア財政への懸念により、市場はリスクオフムードが継続し、主要通貨中、円が2番目に堅調推移した通貨となりました。

昨日、イタリアのコンテ首相は市場がイタリアの2019年度予算案の詳細を確認すると、懸念が緩和するだろうと発言しました。コンテ首相の発言はユーロの一段安を抑制したものの、ユーロの終値は下落しました。

米ドルは、米長期国債利回りと同様の動きをし、前半の上昇から下落に転じ、終値は若干下落しました。トランプ大統領は、金利政策に介入するつもりはないとしながらも、インフレ上昇の兆しがない中、速いペースでの利上げは必要ないと述べました。

しかしながら、トランプ大統領の発言による市場の反応は殆ど見られませんでした。

本日これからのFX市場: 8GDP、鉱工業生産、及び製造業生産発表;米9月生産者物価指数も発表

GMT0830には、英8月GDPが発表され、前月結果の前月比0.3%増から前期比0.1%増への鈍化が予想されています。前年比では1.6%増が維持される模様です。

同時刻には、英8月鉱工業生産、及び英8月製造業生産も発表されます。製造業生産は前月結果の前月比0.2%減から前月比0.1%増への改善が予想されています。

GMT0830には、英8月貿易収支も発表されます。貿易赤字は、前月結果から約10億ポンド増加した109億ポンドとなる模様です。

しかしながら、ポンド相場は英経済指標結果よりも、EU離脱交渉の進展により反応しています。昨日、翌週の首脳会議での交渉前進の可能性が報じられました。

GMT1230には、米9月生産者物価指数が発表され、前月結果と同様の前年比2.8%増が予想されています。生鮮食品、及び燃料を除いたコアの生産者物価指数は、前月結果の前年比2.3%増から前年比2.5%増への改善が予想されています。

本指標は、明日に発表される米消費者物価指数の予測に使用される可能性があります。しかしながら、生産者物価指数と消費者物価指数には殆ど相関性がないことを留意すべきでしょう。

GMT1400には、米8月卸売在庫が発表されます。

GMT1230には、カナダ8月住宅建設許可件数が発表されます。

GMT2030には、米石油協会が米原油在庫を発表します。

XMテクニカル分析: EURGBP4か月ぶり安値まで急落;RSIは売られ過ぎ

過去5日間連続で下落したEURGBP は、本日前半には4か月ぶり安値0.8723ポンドまで急落しました。下落推移した転換線と基準線、及びRSIの下落が、短期的弱気相場を明確に示しています。RSIは売られ過ぎ水準の30を下回り、売り圧力が鈍化する可能性があります。

英経済指標の好調な結果、或いはEU離脱交渉のポジティブな進展は、EURGBPを一段と下落させるでしょう。直近のサポートは0.8717ポンド付近となり、その下には5月下旬に記録した0.8697ポンドが控えています。

一段と下落した場合、2017年5月以来の安値0.8620ポンドが視野に入るでしょう。

反対に、英経済指標の低調な結果、或いはEU離脱交渉に前進が見られない場合、EURGBP は上昇するでしょう。この場合、0.8775ポンド付近がレジスタンスゾーンとして機能するでしょう。

一段と上昇した場合、転換線上の0.8820ポンド付近が視野に入るでしょう。0.8820ポンドも上抜けた場合、100日平均線上の0.8873ポンドを試す展開となるでしょう。

イタリア情勢の進展もEURGBPの値動きに影響するでしょう。

 

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