XM-イタリア予算への懸念緩和でユーロ高、EU離脱問題注視

XM-イタリア予算への懸念緩和でユーロ高、EU離脱問題注視

外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは、先週金曜日の下げ幅を拡大させ、0.17%低下しました。対米ドルで最大の割合を占めるユーロの回復が、米ドルインデックスを押し下げました。

EUとイタリアの対立懸念緩和がユーロ上昇に繋がりました。離脱交渉での英国側の譲歩の兆しで、ポンドが上昇しました。カナダドルは、脆弱な経済指標結果で下落しました。

株式市場: 先週金曜日の米株式市場は、強弱混合の動きとなりました。イタリアとEUの対立緩和により、世界的に国債利回りが上昇しました。

これにより、好調な決算結果によるP&Gやペイパプの株価上昇は影が薄くなりました。ダウ工業株30種は0.26%上昇しました。S&P総合500種は0.04%低下し、ナスダック指数は0.48%低下しました。

本日の米主要株価先物指数は大幅に上昇してのオープンを示しています。

アジア株式市場は、ほぼ全面高となり、特に中国株式市場は政府の減税政策公表により上昇しました。中国市場のCSI300は4.32%上昇し、香港株式市場も2.29%上昇しました。

欧州株式市場でも、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ:先週金曜日にリスクオンの流れ回復により上昇した原油価格は、本日も上昇幅を拡大させました。本日、サウジアラビアのエネルギー相は、西側の石油消費国に対して、石油禁輸措置を取る意向はないと発言しました。

更に、エネルギー相は、同国が原油は政治とは別物であると見なしていることを示し、原油相場への懸念を緩和させました。

ゴールドは0.10%上昇した1227ドルで取引され、3セッション連続で緩やかに上昇する模様です。

FX主要な動き: イタリアの譲歩の期待でユーロ回復;カナダドル下落

先週金曜日は、EUとイタリアが交渉で譲歩する兆しが見られ、対立懸念が後退したことにより、ユーロが大幅に上昇しました。対立緩和の背景には、モスコビシ欧州委員がEUはイタリアの経済政策に干渉しないと発言したことがありました。更に、イタリア政府はEUを満足させる為に、対GDP比2.4%の2019年度予算を、対GDP比2.1%まで削減する可能性も報道されています。

一方、イタリアのディ・マイオ副首相は、イタリア政府は2019年度予算案を再検討する予定はないことを示唆しました。ディ・マイオ副首相の発言にも関わらず、本日のユーロは急騰を継続しています。

先週金曜日には、格付け会社ムーディーズがイタリア国債の格付けを一段階引き下げました。これにより、イタリア国債は投資適格の最低水準まで下がりました。しかしながら、イタリア国債とユーロは、ディ・マイオ副首相や格付けの引き下げには大きく反応しませんでした。イタリア国債利回り上昇は一服し、本日の利回りは低下しました。

市場は、EUがイタリア予算案変更を強制しないことを想定していた模様です。市場の安堵がユーロを上昇させたようです。

先週金曜日のカナダドルは、消費者物価指数と小売売上高の脆弱な結果により、終値は下落しました。 しかしながら、カナダオーバーナイトインデックスによると、今週の政策会合での利上げの可能性は90%が維持されています。

したがって、市場は利上げをほぼ織り込んでいるものの、慎重な見解と共に実施される「ハト派的利上げ」になる可能性があります。ハト派的利上げとなった場合、今後数カ月内の追加利上げの可能性は低くなるでしょう。

先週金曜日に、交渉合意の為に、アイルランド国境問題での要求の一部を英国が諦める可能性が報道され、ポンドが上昇しました。リスクオフの流れが後退し、リスク逃避先資産の円は最も軟調推移した通貨となり、下落を継続したカナダドルに対しても値下がりしました。

本日これからのFX市場: EU離脱問題、イタリア予算案、及び米中貿易摩擦に注目

本日には主要経済指標発表が殆ど控えておらず、唯一注目される経済指標はカナダ8月卸売売上高になるでしょう。政治情勢では、英国のEU離脱交渉、イタリア予算案、及び米中貿易摩擦が引き続き注視されるでしょう。

先週のEUサミットでのメイ英首相は、アイルランド国境問題でのハードボーター回避の仕組みでEU側と膠着状態にさせました。本日、メイ英首相は英国議会で離脱交渉が間近であると発言する模様です。

膠着状態のアイルランド国境問題前進の為、英国が譲歩する可能性も報道されています。しかしながら、英政府内には、メイ英首相の離脱方針を支持しない保守党員、及び労働党員も在籍する為、メイ英首相への圧力は継続するでしょう。

英政府内でのメイ英首相の離脱方針への批判が再燃し、離脱合意間近の楽観的見通しが後退すると、ポンドは下落するでしょう。

XMテクニカル分析: EURUSDは1.1500ドル付近を維持;下落相場への転換の余地あり

本日前半のEURUSDは、1.1500ドルの水準を回復し、100日平均線、及び一目均衡表の雲からの一段の上昇の勢いが強まっています。RSIが50の中立線付近で推移し、短期的保ち合い相場の兆しが見られます。

ストキャスティックスでは、%Kと%Dが買われ過ぎ水準に接近している為、下落相場への転換の可能性が示されています。

EURUSDが下落した場合、直近のサポートゾーンは1.1500ドル付近になるでしょう。一段と下落した場合、1.1460ドルを試す展開となり、1.1460ドルを下抜けた場合には1.1431ドルが控えています。

最近の回復が継続した場合、過去数週間にサポートゾーンとして機能した1.1562ドル付近を試す展開となるでしょう。一段と上昇した場合、1.1600ドルから1.1621ドルが視野に入るでしょう。

 

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