FX ドル円の下押し圧力は高まるのか・・・?

【パウエルFRB議長の硬軟両姿勢とクラリダFRB副議長の慎重姿勢】
先週11月14日、パウエルFRB議長は米国経済の状況は非常に良好であり、より早いペースで成長が可能だ、と述べた一方、小幅な減速を示すサインが増えていると発言。
遡ること1ヵ月半前の10月3日、NYダウは26,951㌦の年初来高値を更新したものの、パウエルFRB議長が中立金利の水準に達するには未だ遠い、と発言したことで米長期金利が上昇、結果的に株式市場の反落を招き、10月29日には24,122㌦へ下落し、昨年末比マイナス圏へ転じました。
こうした市場の混乱に対処すべく「どのくらいまで金利をあげるのか、利上げペースを含めて考える必要がある」「市場や経済、企業がFRBの金融政策にどのように反応するのか非常に注意深く見て行く」と慎重な姿勢を覗かせました。
こうした中、先週末16日にはクラリダFRB副議長が「米政策金利は中立水準に近づいている」「世界経済が減速しつつある兆候も見られ世界的な経済状況も考慮しなければならない」と発言したことから米10年債利回りが3.07%台へ低下、ドル円は112円65銭まで下落、週明け19日の東京市場では112円60銭まで下落、日経平均株価の反発にもかかわらず、その後も上値の重い値動きが続いています。
しかし、一方でクラリダFRB副議長は米国経済が健全であり続けている証拠として今年の底堅い経済成長や、労働参加率と生産性の改善にも言及。
金利が経済成長を加速も減速もさせない中立的な水準に近づく中で、今後の経済指標を重視する姿勢を打ち出した。そのうえで米国経済は順調でFRBの金融政策のペースと方向性を感じ取るために労働市場や物価面の合図に注目している」として今後の指標次第では断続的な利上げを続ける意向を明らかにしています。
さらに生産性の上昇がインフレ加速を抑える働きをすれば、追加利上げの必要性は低下するだけに今後の経済市場が一層注目されることになりそうです。
【各地区連銀総裁は…】
先週15日~16日かけて各地区連銀総裁の発言を振り返ってみると
・ミネアポリス連銀総裁 「賃金は上昇しているものの、高インフレを示すには至っていない」「経済が過熱している兆候は見られない」
・アトランタ連銀総裁 「利上げは経済データを注視しながら慎重に進めるべき」 「中立金利は2.5%~3.0%と考えている」
・ダラス連銀総裁 「世界経済のリスクは下向き」「インフレ圧力は上昇しているが急ではない」「FRBは数回追加利上げを実施するだろう」
・シカゴ連銀総裁 「経済は良好」「政策金利は3.25%まで引き上げることが合理的」
【物価指数への反応】
11月9日に発表された米10月卸売物価指数は前月比+0.6%、前年比+2.9%とともに予想を上回り、前月比では過去最高となった2016年1月に並ぶなど、FOMCで示された利上げ継続の方針を裏付ける結果となった一方、14日に発表された米10月消費者物価指数は前年比+2.4%、前年比コアも+2.1%と予想を下回りました。
卸売物価指数発表後にドル円は113円99銭まで上昇、下値も113円64銭までと底堅い値動きを続けたものの、消費者物価指数発表直後に114円01銭と卸売物価指数直後と同様の反応を示したものの、消費者物価指数が予想を下回ったことからドル円は徐々に上値を切り下げてきていました。
【新たな火種?】
英EU離脱草案は先週閣議で承認されたものの、その後、複数の閣僚が辞任するなどメイ政権に反対の意向を明らかにする中、英与党保守党の議員42名がメイ首相を支持しないとの報道も聞かれ、「合意無き離脱」への懸念が再燃しています。
さらに米ハイテク関連の筆頭、アップル、アマゾン、アルファベット(グーグル)、フェイスブックなどの株価が調整局面入りをする中、先週には業績見通しが予想を下回った画像処理半導体エヌビディアが19%近い急落となるなど、指数を圧迫しており、NY株式市場が調整から脱却できるのか注目です。
加えて、先週末16日にトランプ大統領が貿易摩擦を巡る中国との合意実現に楽観的な姿勢を示したほか、追加の関税措置が不要となる可能性に言及したものの、APECでは通商政策を巡る米中の対立の影響から首脳宣言が採択されず、あらためて米中間の溝を際立たせる結果となりました。
来週末、ブエノスアイレスのG20で米中首脳会談で妥協点を見出すことができるのか疑問視する向きもあるだけに、リスク回避が強まる可能性もあり、あらためて米中貿易問題を巡る要人発言には注意が必要です。
【ポイントは?】
10月月4日に付けた年初来高値:114円55銭と10月26日の111円38銭の安値を基準に38.2%押しが113円34銭、半値水準が112円96銭 61.8%押しが112円59銭となっておりこうした水準がポイントとなりそうです。
今朝も112円60銭まで下落しており、112円59銭が意識されているのかもしれません。さらに一目均衡・日足の雲の上限が112円89銭に位置しており、この水準を回復できるか戻りを試す際の目処となりそうです。
一方で112円59銭を下回った場合には10月30日の安値112円30銭で下げ止まることができるかも下値メドの一つとして注目されます。
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