FX 米中間選挙（11月6日）まで12日・・・終盤の選挙情勢に注目

上院（定数100） 
共和党　：現51議席　（改選９、非改選42）　　民主党:現49議席　（改選２６、非改選２３）
民主党は26議席の改選議席＋2議席が過半数奪還条件となる一方、共和党は9議席＋どの程度上積みできるか、と守勢の民主党に対して攻めの共和党といった構図になっているといわれています。

直近の予想サイトでは共和党　50　　民主党　４４　接戦　６

別の選挙予想では　　共和党　52　　民主党　47　接戦　 １ と上院での共和党優勢の情勢となっています。

そのほか、共和党は指定1議席、最大5議席の上積みされると共和党優勢の見通しが優勢です。

最高裁判事に保守派のガバナー判事を承認したことで保護貿易の徹底を通じ、国内製造業重視の姿勢が強調されたほか、対中貿易への強硬姿勢も評価されていると言われます。

さらにロシアとの中距離核弾頭削減条約破棄によってロシアとの癒着を否定することが強調されるなどもトランプ支持を高め、共和党優位の追い風になっているとの論説も聞かれます。

下院（定数435） 
共和党：現235議席　民主党:現193議席　　欠員　7議席

直近の情勢で共和党が199議席、民主党が206議席と差が縮小、さらに接戦区は31議席の内、30議席が共和党現職となっており、民主党を追い詰めるところまで迫っているもののこれが限界なのか、あるいは現状通り、上下両院で共和党過半数維持となるのか注目です。

先週、中米ホンジュラスから約5000人の難民が、ギャング集団の迫害から逃れるために、ニカラグア、メキシコ経由でアメリカを目指していると報じられ、トランプ大統領は「国境に軍を配備しても入国を阻止する」などと発言しました。

これも国境州を中心に、保守派にアピールする姿勢を示したといわれるだけに、移民反対によりトランプ大統領、共和党支持層が増えるかもしれません。

一方、民主党はトランプ政治のほとんどすべて否定したいという情熱で、選挙戦を戦っているとの印象が強いだけに、そうした思い強まるに連れて左寄りの主張が強くなることで中道票を逃す可能性もあるといわれています。

さらに共和党にはトランプ大統領という圧倒的なリーダーがいる一方、民主党にはリーダーが誰一人としていないことも問題視されています。

仮に下院でも共和党が勝利を収めることになればサプライズになる可能性もあり、その際の為替、株式、債券の反応が注目されます。

強いリーダーにより、増々保護主義を強めることで強いアメリカを良しとするのか、新興国からの資金流出やアメリカ至上主義、トランプ至上主義（敵対視する相手を受け入れない、譲歩しない、攻撃的）が度を越すことへの懸念が優先されるのか、或いは強いアメリカ＝強いドル、株価上昇、ドル高・円安となるのか、再来週の火曜日（11月6日）に向けた様々に交錯する思惑が金融市場にどのような影響を及ぼすのか注目です。