FX NZドル　来週の10-12月GDP, NZ国債償還の影響は？

来週21日、午前3時00分のFOMC　午前3時30分からのパウエルFRB議長の会見に続き午前4時前後には英議会でのEU離脱協定修正案（離脱期日の6月30日までの延長を含む）採決が行わる予定です。

（日本時間21日早朝よりも前の19日もしくは20日早朝の可能性も）早朝6時45分にはNZの10-12月期GDPが発表されます。

今週13日に発表された豪3月のWestpac消費者信頼感指数が前月の+4.3%から-4.8%へ低下2015年9月の-5.6%以来3年半ぶりの低水準となり、豪中銀の年内利下げ観測が高まったことから豪10年債利回りは2016年9月以来となる2.0%割れへ低下、14日には1.95%へ一段と低下しました。

こうした中でNZ㌦は対豪㌦で1.0293NZ㌦へ上昇、今年1月3日の豪㌦の一時的な円高進行時の急落を除くと2016年9月以来の高値を付けたほか、対ドルでも今週12日に0.6872㌦へ上昇、対円でも今朝の東京市場で、日銀政策会合での緩和長期化への思惑を背景にした円売りが優勢となる中、2月25日の年初来高値76円55銭に肩を並べる水準を回復、日銀政策会合は現状維持となり、今秋の消費税引上げの影響を含めた経済・物価の不確実性を踏まえ、当面の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持することを想定との内容に新味はないもののNZ円は76円40銭を下値に76円54銭まで反発するなど堅調な値動きを続けています。（15日正午現在）

来週21日早朝に発表されるNZ10-12月期GDPの予想値は前期比+0.6%　前年比+2.5%と堅調な結果が予想されています。

NZ円が76円55銭を上抜けた場合には昨年12月19日の高値である77円22銭を目処に77円台回復に向けて一段と上昇するか注目されます。

こうした中、近々NZ国債の償還が予定されています。償還金額は110億NZ㌦、NZ国債全体の約14%規模にあたりますが、非居住者の保有割合は25%にあたる28億NZ㌦と推定されています。

決して大きな額ではないものの流動性の観点から、こうした償還の影響がNZ㌦の為替市場に影響を及ぼす可能性にも注意が必要かもしれません。