XM-イタリア財政案への懸念でユーロ安、カナダ主要経済指標発表に注目

XM-イタリア財政案への懸念でユーロ安、カナダ主要経済指標発表に注目

外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは、昨日の上昇幅を拡大させ、上昇して今週を終える模様です。EUサミットで前進が見られなかったことと、英経済指標の脆弱な結果により、昨日のポンドは最も軟調推移した通貨となりました。

イタリア財政案への懸念が再浮上し、ユーロも下落しました。昨日のリスクオフの流れを受けて、円が急騰しました。しかしながら、本日にはリスクオフムードが若干後退し、円は昨日の上昇幅を一部失いました。

株式市場: 地政学リスク、及び米企業の低調な決算結果を受けて、昨日の米株式市場の終値は下落しました。

米政権によるサウジアラビアへの武器輸出停止への懸念でロックヒイード・マーティンの株価は1.62%値下がりし、関税の影響を受けたテクストロンとユナイテッド・レンタルズはそれぞれ11.18%と14.93%値下がりしました。

S&P総合500種は1.44%、ダウ工業株30種は1.27%、ナスダック指数は2.06%下落しました。

本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。

アジア株式市場では、強弱混合の動きが見られました。日経平均株価とトピックスは、それぞれ0.56%と0.69%値下がりしました。香港株式市場は、0.50%上昇しました。

欧州株式市場では、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 本日の原油価格は2か月連続での下落となりました。今週前半に米エネルギー省が発表した原油在庫の低調な結果により下落圧力が強まり、WTI原油先物とブレント原油先物は1か月ぶり安値まで値を切り下げました。

市場のリスクオフの流れが原油安に繋がりました。本日には、リスクオンに若干振れたことにより、原油価格も回復しました。

本日のゴールドは、0.3%上昇した1228ドルで取引されました。

FX主要な動き: リスクオフでリスク逃避先資産上昇;イタリア財政案への懸念でユーロ安

昨日の市場は、リスクオフの流れが再度強まりました。米株式市場が急落し、円等のリスク逃避先資産が上昇しました。リスクオフムードを引き起こした要因は明確ではありません。

しかしながら、イタリア財政案への懸念再浮上、関税の影響を受けた米企業の低調な決算結果、米国債利回り上昇の継続、及び米国とサウジアラビアの関係悪化等が考えられます。米ムニューシン財務長官は、今月末にサウジアラビアで開催される投資会議に欠席する予定を明らかにしました。サウジアラビアのジャーナリスト失踪により、会議への出席に批判が集まったためと見られます。

昨日の米ドルは、円に次いで、最も堅調推移した通貨でした。主要な米経済指標発表がない中、リスクオフの流れが米ドルを押し上げた模様です。ユーロ/ドルは、イタリア財政案への懸念により、1.1525ドルから1.1450ドルまで値下がりしました。欧州委員会はイタリアの財政赤字に懸念を示した書簡をイタリア政府に送りました。EUとイタリアは特に重視しない見解を示したものの、イタリア10年債利回りは4年半ぶり高水準の3.70%まで上昇しました。市場は事態悪化を懸念し、ユーロ売りの圧力が強まりました。

英小売売上高の脆弱な結果、及びEUサミットで進展がなかったことにより、最も軟調推移した通貨はポンドでした。注視すべき点は、ユンケル欧州委員長が「交渉合意に達することができる」と発言した後も、ポンド下落が継続したことでした。

本日の市場で、リスクオンの流れが若干回復したことにより、豪ドル、NZドル、及びカナダドル等のコモディティ通貨が上昇しました。一方、リスク逃避先資産の円は昨日の上昇幅の一部を失いました。

本日これからのFX市場: カナダ消費者物価指数、及び小売売上高発表;政治情勢に引き続き注目

GMT1230には、カナダ9月消費者物価指数が発表され、前月結果の前年比2.8%増から若干鈍化した前年比2.7%増が予想されています。

8か月連続で、カナダ中央銀行のインフレ目標年率2.0%を上回り、1%から3%までの上限内に収まる模様です。消費者物価指数上昇の背景には、主にエネルギー価格上昇があります。したがって、エネルギーを除いたコアの消費者物価指数が特に注目されるでしょう。

同時刻には、カナダ8月小売売上高は前月結果と同様の前月比0.3%増が予想されています。一方、自動車を除いたコアの小売売上高は前月結果の前月比0.9%から大幅に鈍化した前月比0.2%増となる模様です。

カナダオーバーナイトインデックススワップによると、10月24日の政策会合での利上げの可能性は97%となっています。そのため、市場ではほぼ織り込み済みです。

GMT1400には、米9月中古住宅販売件数が発表されます。

本指標は外国為替市場にあまり影響しない傾向があります。しかしながら、利上げによる不動産市場へのネガティブな影響が考慮される中、注目を集めるでしょう。

イタリア財政案を巡るEUとイタリアの対立懸念は、ユーロの上値を重くしています。EU離脱交渉も引き続き注目されます。今週のEUサミットでは合意に至らず、ポンドの上値も重くなっています。交渉行き詰まりにより、11月のEUサミットは12月に延期されました。合意期待は12月サミットに向けられます。

GMT1700には、米ベーカーヒューズ社がリグ稼働数を発表します。

XMテクニカル分析:USDCAD1か月ぶり高値更新後に下落;ストキャスティックスで超短期的弱気相場

USDCAD は昨日に記録した1か月以上ぶり高値1.3087カナダドル付近を維持しました。転換線が基準線を上回り、短期的強気相場を維持しています。基準線が平坦化しつつあることから、上昇勢い失速の可能性があります。

更に、ストキャスティックスでは、デッドクロスが出現し、超短期的弱気相場の兆しが現れています。

カナダ経済指標が好調な結果となった場合、 カナダドル高が進み、USDCADは下落するでしょう。この場合、転換線上の1.3051カナダドル付近が直近のサポートゾーンになるでしょう。

1.3051ドルを下抜けた場合、50日平均線上の1.3003カナダドル付近が視野に入るでしょう。この付近には、一目均衡表の雲の天井値1.3017カナダドル、及び基準線上の1.3001カナダドルも含まれます。そのすぐ下には、100日MAの1.2959カナダドルも控えています。

反対に、カナダ経済指標が予想を下回る結果となった場合、USDCADは上昇するでしょう。この場合、昨日の高値1.3087カナダドル付近がレジスタンスゾーンとして機能するでしょう。

この付近には、1.31カナダドルも含まれます。一段と上昇した場合、9月上旬に記録した1.3175ドル付近を試す展開となるでしょう。

カナダは主要な原油輸出国である為、原油相場の動きもUSDCADの値動きに影響するでしょう。

 

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