XM-ドラギ総裁の発言でユーロ高、貿易問題、EU離脱問題、欧州政治情勢に注目

XM-ドラギ総裁の発言でユーロ高、貿易問題、EU離脱問題、欧州政治情勢に注目

外国為替市場: 本日の米ドルインデックスは若干上昇し、昨日のUSセッションでの上昇幅を拡大させる模様です。ユーロは、ドラギECB総裁がユーロ圏経済の見通しに楽観的観測を見せた為、急騰しました。

ポンドも、英ラーブEU離脱担当相による発言が懸念を緩和させ、上昇しました。ユーロとポンドの上昇の背景には、昨日の全面的な円安の流れがありました。本日も円安が継続しています。

株式市場: 中国による通商協議のキャンセルにより、昨日のダウ工業株30種が0.68%下落し、S&P総合500種は0.35%下落しました。ハイテク関連株の回復により、ナスダック指数は0.08%上昇しました。

アジア株式市場では、円安の流れにより、日経平均株価が0.29%、トピックスが1.02%上昇しました。香港市場と韓国市場は閉場でした。

欧州市場では、EU側との衝突回避の為、イタリアの連立政権が財政赤字をGDP比2%以内に収めるとの噂を受けて、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 昨日の原油価格は急騰し、本日も上昇しました。

WTI原油先物は0.35%上昇した72.31ドルまで、ブレント原油先物は0.48%上昇した4年ぶり高値81.59ドルまで値上がりしました。原油価格急騰の背景には、OPEC加盟国と非加盟国が参加した会合において、ロシアを含む参加国が、イランやベネズエラの原油供給低下を補填する為の増産に消極的な姿勢を見せたことがあります。

ゴールドは0.11%上昇し、1200ドルを1ドル下回って取引されました。ゴールドは、依然として過去数か月間の狭いレンジ幅内で推移しています。

FX主要な動き: ドラギ総裁の発言でユーロ高;ポンド回復

 

昨日のハイライトは、ECBのドラギ総裁の楽観的発言でした。

ドラギ総裁の発言により、ユーロは急騰しました。ドラギ総裁は、ECBはインフレ率に「比較的力強い上昇」が見込まれると発言し、労働市場の継続的な改善や、人材不足の最近の兆候は、賃金を押し上げる可能性があると付け加えました。

ドラギ総裁の発言により、利上げ時期が早まる可能性が浮上し、ユーロ/ドルは一時3か月ぶり高値1.1815ドルまで値を切り上げました。しかしながら、その後の米ドル回復により、ユーロ/ドルは押し戻れされました。

2019年9月の0.10%の利上げは完全に織り込まれ、2019年12月の追加利上げの可能性は79%となっています。

不思議なことに、EU離脱問題の新たなニュースがなったにも関わらず、ポンドが上昇し、先週の大幅な下落幅の一部を回復させました。ポンド回復の要因は、英ラーブEU離脱担当相が、合意なき離脱となった場合の懸念材料を緩和させたことです。

全体的に市場が、合意なき離脱よりも、合意しての離脱の可能性の方が高いと見なしていることも、最近のポンド回復の要因となっている模様です。アイルランド国境問題に現実的な提案がなく、英国がEUによる譲歩待ちとなっています。したがって、近々の合意観測は市場が過大評価している可能性があります。

本日これからのFX市場: 米消費者信頼感指数発表;貿易問題、EU離脱問題、欧州政治情勢に注目

 

GMT1300には、米7月ケース・シラー住宅価格指数が発表されます。GMT1400には、米9月消費者信頼感指数が発表されます。先月の消費者信頼感指数は、労働市場の好調な見通しにより、約18年ぶり高水準となりました。

今月は若干の鈍化が予想されていますが、依然として高水準が維持される模様です。

市場では米中貿易摩擦への懸念が根強く残っています。カナダと米国の通商協議に関しては、ニューヨークで開催中の国連総会での非公式な協議の可能性も報じられています。

安倍首相とトランプ大統領との日米首脳会談は明日に予定されており、貿易問題についても協議される模様です。

ユーロ圏の政治情勢に関しては、選挙誓約を守る為に、イタリアのポピュリスト政党による予算枠の拡大が注目されています。予算枠拡大は欧州委員会より問題視される恐れがありますが、イタリア政権が譲歩する噂もあります。ドイツでは、メルケル首相のリーダーシップに関して連立政権内での意見の相違が明らかになった後、状況改善の見通しは依然として不透明となっています。

ポンドは、引き続きEU離脱問題の進展に敏感に反応するでしょう。

エネルギー市場に関しては、GMT2030に米石油協会の原油在庫が発表されます。

XMテクニカル分析: AUDUSD6日ぶり安値;上昇相場転換の兆し

 

AUDUSDは、9月21日に4週ぶり高値0.7303ドルまで急騰後、下落に転じました。本日前半には、一時6日ぶり安値0.7235ドルまで値下がりしました。過去数日間のRSIは、下落を継続し、買われ過ぎ水準まで上昇後、短期的弱気相場の可能性を示しています。しかしながら、現在の所、RSIは上昇を試み、相場転換の兆しを示している可能性があります。

ストキャスティックスでは、%Kが%Dを突き抜け、超短期的強気相場のシグナルが出現しています。

米中貿易摩擦の悪化は、輸出鈍化だけでなく、中国からの輸入に依存しているオーストラリアに影響し、AUDUSDを押し下げるでしょう。ボリンジャーバンドの0.7239ドルを下回った場合(この付近には50日平均線の0.7728ドルと本日前半の安値0.7235ドルも含まれます)、100日MA上の0.7194ドル付近がサポートゾーンになるでしょう。

このサポートゾーンには、0.72ドルも含まれます、一段と下落した場合、前回の安値0.7150ドルが視野に入るでしょう。その下には、9月11日に記録した2年半ぶり安値0.7084ドルが控えています。

反対に、米中貿易摩擦が緩和した場合、AUDUSDは上昇し、20日MA上の0.7271ドルがレジスタンスゾーンになるでしょう。そのすぐ上には、9月21日に記録した4週ぶり高値0.7303ドルが控えています。一段と上昇した場合、8月下旬に記録した1か月半ぶり高値0.7381ドルが視野に入るでしょう。

 

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