XM-リスクオン回復の兆しでアジア株高、英下院でのEU離脱法案の修正案採決

XM-リスクオン回復の兆しでアジア株高、英下院でのEU離脱法案の修正案採決

 

外国為替市場:最大の比重を占めるユーロが下落したことにより、昨日のUSセッションでの米ドルインデックスは上昇しました。本日は昨日の上昇幅の一部を解消しましたが、下げ幅は0.1%未満でした。リスク逃避先通貨の円も昨日の上昇から若干下落しました。

株式市場: 米中貿易摩擦へのリスクが高まる中、昨日の米株式市場は下落して引けました。

ダウ工業株30種は1.15%、S&P総合500種は0.40%、ナスダック指数は0.28%下落しました。しかしながら、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。

中国人民銀行によるリスク選好を支持する発言を受けて、アジア株式市場は上昇しました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ1.24%と0.51%上昇しました。香港株式市場は0.82%上昇しました。

欧州市場は、主要株価先物指数が堅調推移し、上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 今週金曜日のOPEC会合において実質的な増産が決定されないとの観測が、本日の原油価格を押し上げました。昨日、イランは増産を支持しない姿勢を示し、ベネズエラとアルジェリアも同様の見解を示しました。

これにより、OPECの事実上の主導国であるサウジアラビアとの意見が対立が浮き彫りになりました。OPECでの決定は全会一致で可決される必要があり、今回は全会一致の可決にはならない模様です。

本日のゴールドは昨日の下げ幅を拡大させ、一段と下落しました。ゴールドは依然として貿易問題のリスク上昇に反応していません。ゴールドの不思議な反応の理由として、米ドル高と、株式等のリスク資産の損失をカバーする為にゴールドを戦略的に売っている可能性が考えられます。

FX主要な動き: リスクオン若干回復;ドラギ総裁の発言でユーロ下落

米中貿易摩擦拡大による市場のリスクオフムードは、本日には緩和された模様です。円等のリスク逃避先通貨は前セッションでの上昇から下落に転じ、豪ドルやNZドル等のリスク通貨が回復しました。

貿易問題に関する進展がない中、市場のムード転換の要因となったのは、中国人民銀行のポジティブな見解でした。中国人民銀行は、貿易摩擦による全ての課題に備えていると表明しました。

これにより、通商関係の見通し悪化の場合、政策が緩和される観測が上昇しました。皮肉なことに、中国人民銀行による緩和策は人民元を下落させ、米政府が必死に削減しようとしている米国の対中貿易赤字拡大に繋がります。

昨日、ドラギECB総裁が次回の利上げは2019年夏以降となる見通しを改めて示したことにより、ユーロ売りが加速しました。現在の所、市場はドラギ総裁の発言を消化した模様です。ECBは次回の利上げ時期は2019年第4四半期となる見通しを示し、僅か0.10%の利上げを想定しています。

昨日、カナダドルは対米ドルで1年ぶり安値まで急落しました。最近、カナダ関連のニュースや経済指標がなかったため、カナダドルの急落要因として、原油価格の下落、及び市場のリスクオフムードによるコモディティ通貨の見通し悪化が考えられます。

昨日に対米ドルで1年ぶり安値まで急落した豪ドルは、本日には回復を見せています。

本日これからのFX市場: 英下院での採決、貿易問題の進展、ECBフォーラム、米中古住宅販売件数、及び米経常収支に注目

本日に発表される英6月CBI産業受注動向は、2016年11月以来の最低水準となったマイナス3からプラス1への改善が予想されています。

GMT1230に発表される米第1四半期経常収支は、貿易赤字が前回結果の1282億ドルから1290億ドルに増加する模様です。GMT1400に発表される米5月中古住宅販売件数では、前月結果の前期比2.5%減から前期比1.5%増への改善が予想されています。

本日に予定されている英下院での採決は、メイ政権のリーダーシップだけでなく、EU離脱交渉の不透明感を上昇させる結果となる可能性があるため、ポンド相場は敏感に反応するでしょう。総じて、EU離脱交渉で議会により大きな権限を与える案が可決されると、ポンド上昇に繋がるでしょう。

今週には主要な英経済指標発表が控えていない為、採決結果が今週のポンド相場の方向性を決定するでしょう。

GMT1430には、米エネルギー省の原油在庫が発表され、6月22日から二日間の工程で開催されるOPEC会合前の原油相場の方向性を見極める為に、市場が注視するでしょう。原油在庫は、前回結果の約410万バレルの減少に対し、今回は約190万バレルの減少が予想されています。

XMテクニカル分析: WTI原油先物の弱気相場緩和

WTI原油先物は、月曜日に記録した2か月ぶり安値63.57ドルから回復しました。転換線が基準線を下回り、5月下旬に記録した3年ぶり高値72.87ドルから大幅に下落していることから、短期的弱気相場が継続している模様です。

しかしながら、基準線が平坦化しつつあることから、下落勢いが失速している模様です。

本日、米エネルギー省が発表する原油在庫に予想よりも大幅な下落が見られた場合、原油価格は上昇するでしょう。100日平均線上の65.42ドル付近が直近のレジスタンスゾーンになるでしょう。

本日前半に突破した転換線上の65.25ドル、及び一目均衡表の雲の底値65.88ドルも100日平均線付近に控えています。一段と上昇した場合、過去数カ月に到達した66.50ドルが視野に入るでしょう。

原油在庫の減少が予想を下回った場合、或いは原油在庫が増加した場合、原油価格は下落するでしょう。この場合、前回の高値64.20ドル付近がサポートゾーンになるでしょう。一段と下落した場合、月曜日に記録した2か月ぶり安値63.57ドルを試す展開となるでしょう。

 

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