XM-中国とイタリアへの懸念により、再び円高に

XM-中国とイタリアへの懸念により、再び円高に

外国為替市場: 米ドルインデックスは0.11%上昇し、昨日の上昇幅を拡大させました。米ドルインデックス上昇の背景には、大きな割合を占めるユーロがイタリア情勢への懸念により下落したことがあります。

中国が米国との貿易問題の長期化に備えていることにより、市場はリスクオフとなり、円が主要通貨中、最も堅調推移した通貨となりました。

株式市場: 昨日の米株式市場は前半の下落幅の殆どを回復したものの、中国経済減速、及びイタリア情勢への懸念によりリスクオフの流れが強まり、終値は下落しました。

ハイテク関連株の多いナスダック指数は0.67%下落し、S&P総合500種は0.04%下落しました。一方、ダウ工業株30種は0.15%上昇しました。

アジア株式市場では、円高の流れにより、日経平均株価は1.32%、トピックスは1.76%値下がりしました。一方、香港株式市場は0.18%上昇しました。

欧州株式市場では、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ:  本日のWTI原油先物とブレント原油先物は約0.6%上昇し、それぞれ74.53ドルと84.45ドルまで値上がりしました。米国の制裁によるイランの原油供給の減少、及びハリケーン通過によるメキシコ湾岸の原油生産減少の可能性が、原油価格上昇要因となりました。

ゴールドは0.15%上昇した1189ドルまで値上がりしました。米ドル高にも関わらず、ゴールドが上昇した要因は、イタリア情勢、及びEU離脱問題の先行き不透明感によるリスク逃避先需要の増加が考えられます。

FX主要な動き: リスクオフで円高;イタリアへの懸念でユーロ安

長引く貿易問題による中国経済減速への懸念が市場のリスク選好の流れを後退させ、円はG10通貨中、最も堅調推移した通貨となりました。

中国政府による財政刺激策は、米国との長引く対立への備えとして市場では捉えられ、中国市場からの資金流出を引き起こしました。その結果、人民元は下落しました。

ユーロ安を受けて、米ドルも上昇しました。イタリアとEUの対立の可能性上昇、及びイタリアの長期国債利回りが2014年以来の最高水準となったことにより、ユーロ売り圧力が一段と強まりました。

昨日、イタリアのサルビーニ副首相が、EUの緊縮財政政策を批判し、欧州委員会が「本当の敵」であると発言しました。ユーロ/ドルは1.1520ドルから、6週ぶり安値1.1470ドルを数ピップ上回る水準まで値を下げました。

英国のメディアが、アイルランド国境問題での行き詰まり解消のために、EU側に新たな提案の用意があるこを報じ、ポンドは前半の下落幅の一部を回復しました。しかしながら、対円と米ドルでは軟調推移を継続しました。

アイルランドへの輸入は、安全と規則に従って、港だけでなく、英国内のどこにおいても、検査される可能性があります。ポンド相場は、引き続きEU離脱問題のニュースに敏感に反応するでしょう。

市場を驚かせたのは、豪ドルとNZドルでした。リスクオフと米ドル高の流れにも関わらず、豪ドルとNZドルは対米ドルで上昇しました。

オーストラリアとニュージーランドに関する主要なニュースがなかったことにも関わらず、豪ドルとNZドルが2年半ぶり安値から上昇した要因として、利益確定の動きが考えられます。

本日これからのFX市場: 主要な経済指標発表がない中、伊政治情勢、及びEU離脱問題に注目

本日は、GMT1215に発表されるカナダ9月住宅着工件数以外には、市場を動かす経済指標の発表は予定されていません。そのため、イタリアの政治情勢、及びEU離脱問題の進展が引き続き注目されるでしょう。

ユーロ相場のネガティブな要因は、イタリアとEUの対立の可能性が高まっているイタリア財政案になります。イタリアは「破綻するには大きすぎる」可能性がある一方で、「救済するには大きすぎる」という議論を引き起こす可能性もあります。

イタリアとEUが建設的な交渉に前向きな姿勢を示して懸念を緩和させるか、今後一段と緊張が高まるかが注目されます。昨日、イタリアのサルビーニ副首相は、ユンケル欧州委員会長とモスコビシ欧州委員は欧州の敵であると発言しました。

最近、EU側が示したような交渉の合意間近への明確な証拠が明らかになると、ポンドは上昇するでしょう。反対に、英国とEUの意見の相違により合意に達しない可能性が示されると、ポンドは下落するでしょう。

XMテクニカル分析: EURUSD の下落圧力緩和の兆し

EURUSD は、現在の所、昨日に記録した1か月半ぶりの安値1.1459ドルを若干上回って推移しています。転換線と基準線の下落は、弱気相場の兆しを示しています。しかしながら、基準線の平坦化は、下落圧力が弱まっている可能性を示しています。

イタリアとEU対立への懸念が強まった場合、EURUSD は下落するでしょう。この場合、直近のサポートゾーンは昨日の安値1.1459ドル付近になるでしょう。

1.1459ドルを下抜けた場合、1.14ドルが視野に入るでしょう。一段と下落した場合、8月下旬に記録した1年以上ぶり安値1.13ドルを試す展開となるでしょう。

反対に、イタリアとEU対立への懸念が後退した場合、EURUSD は上昇するでしょう。この場合、最初のレジスタンスゾーンは、転換線上の1.1494ドル付近になるでしょう。

このすぐ上には、基準線上の1.1526ドルが控えています。1.1526ドルを上抜けた場合、50日平均線上の1.1553ドルが視野に入るでしょう。

 

 

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