XM-米中通商協議でリスクオンに、EU離脱交渉と主要経済指標に注目

XM-米中通商協議でリスクオンに、EU離脱交渉と主要経済指標に注目

外国為替市場: 前回のセッションで13か月ぶり高水準まで上昇した米ドルインデックスは、リスク回避の動きと米小売売上高の好調な結果により、0.2%程低下しました。

8月下旬の米中通商協議のニュースが、リスク逃避先資産の需要を低下させ、円も下落しました。

株式市場: ハイテク関連株下落により、昨日の米株式市場は下落して引けました。テンセント社の低調な四半期決算結果による同社の株価の大幅安を受けて、ナスダック指数は1.21%下落しました。S&P総合500種とナスダック指数は、0.76%と0.54%下落しました。

米中通商協議のニュースにより市場の流れが反転し、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。

アジア株式市場は全面安となりました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.05%と0.64%下落しました。香港株式市場は0.98%下落しました。

欧州市場では、イタリアのFTSE MIBを除く主要株価先物指数が大幅に上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 米ドル高、リスク回避の動き、及び予想外に上昇した原油在庫により、昨日の原油価格は下落しました。米中通商協議開催予定のニュースにより、本日のWTI原油先物とブレント原油先物は回復し、それぞれ0.11%と0.38%値上がりしました。

本日のゴールドは、アジアセッション前半に17か月ぶり安値1160ドルまで下落後、その後若干回復し、0.1%上昇しました。

FX主要な動き: 米中通商協議開催予定で、米ドルと円が下落

昨日には、市場のリスクオンムードが再び後退し、米ドルと円が上昇しました。中国のテンセント社の低調な決算結果、及びトルコが米国からの輸入品(車とタバコを含む)への関税を2倍に引き上げることを公表した為、市場のリスクオフムードが強まりました。

リスクオフの中での米ドル上昇の背景には、米経済が他国よりも堅調であると市場で見なされていることがあります。米ドルインデックスは、一時13か月ぶり高水準まで上昇しました。

しかしながら、その後に報道された8月下旬の米中通商協議開催予定のニュースにより、市場の流れがリスクオンに転じ、アジアセッションでの円と米ドルが下落しました。

過去数カ月の貿易摩擦へのリスクにより下落基調が継続していたユーロは、このニュースを受けて、対主要通貨で上昇しました。

豪ドルとNZドル等のリスクに反応する通貨も、本日は上昇しました。しかしながら、上昇幅は限定的で、数年ぶり安値を若干上回る水準での推移となりました。

米国と中国に交渉で問題解決する姿勢が見られる為、貿易戦争ではなく、通商協議での合意が両国の共通の目的の模様です。しかしながら、市場の比較的緩やかな反応は、初夏に実施された米中通商協議で合意に至らなかったことを考慮に入れている可能性を示しています。

中国側は、米国が既に合意した問題を撤回していると見なしている為、両国の信頼関係は、前回の通商協議よりも悪化している可能性があります。したがって、現在の所、合意には程遠い状況となっている模様です。

昨日、ポンドは対米ドルと円で1年ぶり安値まで値を切り下げ、対ユーロでも下落しました。本日には、EU離脱交渉が再開する為、ポンド相場は市場の注目を集めるでしょう。

新興国市場に関しては、カタールが150億ドル規模の直接投資をトルコに約束したことにより、過去数セッションのトルコリラは若干回復し、ドル/トルコリラは5.80トルコリラを下回りました。米ドルの利益確定売り、及びトルコ中央銀行が市場の流動性を低下させたことも、トルコリラの回復に繋がりました。

本日これからのFX市場: 英小売売上高、及び米住宅着工件数発表;米中通商協議とEU離脱交渉に注目

GMT0830には、英7月小売売上高が発表され、前月結果の前月比0.5%減から前月比0.2%増への上昇が予想されています。前年比では、前月結果の2.9%増から3.0%増への上昇が予想されています。

燃料を除いたコアの小売売上高も、前月結果からの上昇する模様です。本日には、ブリュッセルでEU離脱交渉が再開する為、ポンド相場が注視されるでしょう。

GMT1230には、米7月住宅着工件数が発表され、9か月ぶり低水準となった前月結果の12.3%減から、7.4%増への回復が予想されています。同時刻には、米7月建設許可件数、米週次新規失業保険申請件数、及び米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数も発表されます。

株式市場に関しては、米株式市場オープン前にはウォールマートの四半期決算が発表され、米株式市場クローズ後にはエヌビィデアの四半期決算が発表されます。

XMテクニカル分析: EURGBPの強気相場後退の兆し

EURGBPは、先週に記録した10か月ぶり高値0.9029ポンドを90ピップ程下回って推移しています。転換線が基準線を上回っていることから、強気相場が示されています。

しかしながら、基準線の平坦化が、上昇勢い失速を示している可能性もあります。

英小売売上高の好調な結果、或いはEU離脱交渉での合意間近の兆しは、EURGBPを押し下げるでしょう。この場合、基準線の0.8922ポンド(0.89ポン台を含む)付近がサポートゾーンになるでしょう。一段と下落した場合、50日平均線の0.8859ポンド付近が視野に入るでしょう。

反対に、英小売売上高の脆弱な結果、或いはEU離脱交渉で合意に達しない見通しは、EURGBPを押し上げるでしょう。直近のレジスタンスゾーンは、転換線上の0.8957ポンドになるでしょう。0.90ポンドも上抜けた場合、8月29日に記録した10か月ぶり高値0.9029ポンドを試す展開となるでしょう。

 

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