XM-米国とメキシコの貿易協定合意でリスクオン、米ドルの下落幅拡大

XM-米国とメキシコの貿易協定合意でリスクオン、米ドルの下落幅拡大

外国為替市場: 昨日、米国とメキシコの二国間貿易協定合意のニュースを受けて、リスク逃避先資産の需要が低下し、米ドルは下落しました。

本日の米ドルは昨日の下げ幅の一部を回復し、0.1%未満上昇しました。米ドル安の流れにより、ユーロが再び恩恵を受けて、昨日には対主要通貨で全面高となりました。NAFTA交渉進展のニュースにより、カナダドルは対米ドルで2週ぶり高値まで値を切り上げました。

株式市場: 米国とメキシコの二国間貿易協定合意により、米株式市場は再び株高となりました。S&P総合500種は0.77%、ナスダック指数は0.91%上昇し、共に最高値を更新しました。ダウ工業株30種も1.01%上昇し、最高値付近まで上昇しました。

本日の米主要株価先物指数は、若干上昇してのオープンを示しています。

アジア株式市場も米株高の流れが引き継がれましたが、上昇幅は緩やかでした。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.06%と0.16%上昇しました。香港株式市場も0.09%上昇しました。

欧州株式市場でも、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 本日の原油価格は昨日の上昇幅の一部を解消し、若干下落しました。WTI原油先物は0.17%下落した68.77ドルまで値下がりし、ブレント原油先物は大きな動きはなく76.25ドルで取引されていました。

昨日の貿易問題へのリスク緩和により原油価格は恩恵を受けたものの、OPECで合意した減産が確実に実施されていないケースが報道され、原油価格の上値を重くしました。

昨日のゴールドは、リスクオンの流れにも関わらず、米ドル安の恩恵により上昇しました。本日のゴールドは、0.10%下落した1211ドルで取引されていました。

FX主要な動き: 米国とメキシコの貿易協定合意でリスクオン;米ドルは下落

昨日、米国とメキシコがNAFTAに代わる二国間貿易協定に合意しました。本協定には、カナダは含まれていません。米国もメキシコも、カナダの参加を期待していますが、カナダが不参加の場合でも、協定を進めていく姿勢を示唆しました。

米国とメキシコは、NAFTA国内での自動車無関税輸出の条件である域内部材調達比率を、現行の62.5%から75%へ引き上げることに合意しました。更に、自動車の製造工程の40-45%を時給16ドル以上で行われることにも合意しました。これにより、中間選挙を控え、自動車製造地域の労働者にアピールすることになるでしょう。

二国間貿易協定では「貿易戦争」が回避され、結果として米国が貿易相手国と新たな協定を締結したことにより、市場のリスク選好の動きが強まりました。

S&P総合500種 、及びナスダック指数は最高値を更新しました。一方で、リスク逃避先資産の円は下落しました。最近、リスク逃避先資産となっている米ドルも下落しました。

カナダドルも上昇しましたが、NAFTA交渉の問題解決が現実的になりつつあることを考慮すると、上昇幅は比較的緩やかでした。カナダドルが大幅に上昇しなかった要因として、カナダの協定への参加が不透明であることや、より良い条件での交渉を模索する可能性が残されていることが挙げられます。

カナダのフリーランド外相は米国との協議のために、ワシントンへ向かいました。フリーランド外相によるカナダの方針を反映した発言は、今後の短期的なカナダドル相場の方向性を決定するでしょう。

NAFTA交渉の進展以外には、特に大きなニュースはありませんでした。ユーロが再び、米ドル安の恩恵を最も受けた通貨となりました。現在、ユーロ/ドルは1.1700ドルを数ピップ下回る水準で推移しています。

しかしながら、ユーロは対ポンドでも最も大幅に上昇しました。本日のユーロ/ポンドは1年ぶり最高値まで急騰し、現在の所、0.9070ポンド付近で推移し、5日連続での上昇となる模様です。

本日これからのFX市場: 米消費者信頼感指数、及び米住宅関連指標発表

本日には多数の重要な経済指標は発表されない予定ですが、米国の消費者信頼感指数、及び住宅関連指標は注目されるでしょう。

GMT0800には、ユーロ圏7月民間借款、及びマネーサプライが発表されます。

GMT1300には、米6月ケース・シラー住宅価格指数が発表されます。

GMT1400には、米8月消費者信頼感指数が発表され、堅調な労働市場への楽観的観測から上昇した前月結果からの若干の鈍化が予想されています。

昨日の米国とメキシコの合意を受けて、これからはカナダの動きに市場の関心が集まるでしょう。三カ国での協定維持のためにカナダが合意するのか、長期に及ぶ交渉となるのか、或いは有利な条件を維持して合意しようとするのかが、注目されるでしょう。

GMT1100には、ECBのプラート専務理事が「金融政策、及びマクロプルデンシャルの相互作用」と題したパネルディスカッションに参加予定です。

GMT2030には、米石油協会が米原油在庫を発表します。

XMテクニカル分析: USDCAD2か月半ぶり安値で下落基調;ストキャステックスでは超短期的強気相場

本日前半のUSDCADは、2か月ぶり安値1.2949ドルまで一時値を切り下げました。転換線と基準線の下落により、短期的に弱気相場に振れやすくなっています。

しかしながら、ストキャステックスでは、%Kが%Dを上抜けていることから、超短期的強気相場のサインが出現しています。

カナダがNAFTA合意に近づいた場合、カナダドル買いの圧力が強まり、USDCADは押し下げられるでしょう。この場合、本日の安値1.2949カナダドル付近がサポートゾーンとなり、一段と下落した場合には、1.29カナダドル付近が視野に入るでしょう。

反対に、米国とカナダがNAFTA合意から遠ざかった場合、USDCADは上昇するでしょう。この場合、1.30カナダドルを含む転換線上の1.3008カナダドルと基準線の1.3026カナダドルがレジスタンスゾーンとなるでしょう。

一段と上昇した場合、50日平均線上の1.3052ドルを試す展開となるでしょう。

 

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