XM-貿易問題解決への期待でリスクオン回復、カナダ消費者物価指数発表

XM-貿易問題解決への期待でリスクオン回復、カナダ消費者物価指数発表

外国為替市場: 市場のリスク選好の流れが回復したことにより、昨日のUSセッションでの米ドルインデックスは低下し、本日には下げ幅を一段と拡大させ、0.11%低下しました。

昨日には、円も下落しました。一方、昨日の英経済指標の結果にも関わらず、EU離脱交渉の先行き不透明感により、ポンドは数か月ぶり低水準で推移しています。

株式市場: 米中貿易問題改善への期待、及びウォールマートの好調な決算結果が好感され、昨日の米株式市場の終値は上昇しました。ダウ工業株30種は1.58%、S&P総合500種は0.79%、ナスダック指数は0.42%上昇しました。

本日の米主要株価先物指数は、昨日の終値付近でのオープンを示しています。

アジア株式市場は、概ね上昇して推移しました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.35%と0.62%上昇しました。香港株式市場は0.07%上昇しました。

欧州株式市場も、殆どの主要株価先物指数が昨日の終値付近でのオープンを示しています。

コモディティ: 昨日のUSセッションで緩やかに上昇したWTI原油先物とブレント原油先物は、本日には非常に狭いレンジ幅内で取引されました。

市場のリスク選好ムードの回復に伴い、リスク資産である原油の需要が増加したことが、原油価格回復に繋がった模様です。

本日のゴールドは0.13%上昇し、1175ドルを若干上回る水準で推移しています。

FX主要な動き: リスクオンムード回復で米ドル下落

市場のリスク選好ムード回復が米ドルへの需要を低下させた為、昨日の米ドルインデックスは下落しました。ここ数日間の新興国市場への懸念により、リスク逃避先と見なされた米ドルは、上昇していました。

同様に円も対主要通貨で下落しました。一方、米株式市場は上昇しました。8月下旬の米中通商協議開催予定は、交渉による貿易問題解決への期待を上昇させ、市場のリスク選好ムードが回復しました。

しかしながら、昨日、トランプ大統領は「中国側は米国側が受け入れ可能な取り決めを提示できていない。」と発言し、交渉による貿易問題解決への期待に冷や水を浴びせました。

前回の通商協議では、中国側の提案を米国側が不十分として拒否した為、トランプ大統領の発言は、前回の通商協議での状況を的確に表しています。中国側が既に提供済み以上の提案をできる可能性は低い為、両国の歩み寄りには依然として程遠い模様です。

したがって、次回の通商協議が再び決裂した場合、市場が大きく落胆する可能性があります。

英小売売上高の好調な結果にも関わらず、昨日のポンドは上昇しませんでした。本日には、EU離脱交渉に関する新たなコメント発表の可能性により、市場は引き続き注視するでしょう。

合意なき離脱観測により、最近のポンドは大きく下落したことから、ポンド相場へのEU離脱リスクは既に十分高まっている模様です。したがって、EU離脱交渉によるポンドを取り巻くリスクは不均衡になっており、ポンド上昇に振れやすくなっている可能性もあります。

EU離脱交渉に引き続き進展がない場合は、ポンドは現在の安値の継続、或いは一段安となる可能性があります。反対に、EU離脱交渉進展の兆しがあった場合、市場が安堵し、ポンドが大きく上昇する可能性があります。

昨日、ムニューシン米財務長官がトルコが米牧師を即時解放しない場合、米国はトルコに追加制裁で応じる用意があると述べました。これにより、トルコリラの回復が止まり、ドル/トルコリラは5.80トルコリラ付近で推移しています。

本日これからのFX市場: カナダ消費者物価指数、及び米ミシガン大消費者信頼感指数発表

GMT0900には、ユーロ圏7月消費者物価指数・改定値が発表され、前月比0.3%減が予想されています。前年比は、速報値と同様の2.1%増となる模様です。生鮮食品、燃料、アルコール、及びタバコを除くコアでの消費者物価指数は、前月結果の前年比0.9%増を上回る前年比1.1%増となる模様です。

GMT1230に発表されるカナダ7月消費者物価指数は、本日最も市場を動かす指標となる可能性があります。カナダ7月消費者物価指数は、前月結果と同様の前年比2.5%増となる模様で、カナダ中央銀行の目標値1-3%以内になります。カナダ中央銀行が金利政策決定において、コアの消費者物価指数も重視する為、市場の関心を集めるでしょう。

カナダオーバーナイトインデックススワップによると、2018年に0.25%の追加利上げがほぼ織り込み済みとなっています。市場予想を上回る結果となった場合、年内あと2回の利上げ観測が上昇し、カナダドル買いの圧力が強まるでしょう。

GMT1400には、米8月ミシガン大消費者信頼感指数が発表され、前月結果からの改善が予想されています。

GMT1700には、米ベーカーヒューズ社のリグ稼働数が発表されます。

XMテクニカル分析: USDCADはストキャスティックス上で超短期的弱気相場のサイン

USDCADは、8月15日に3週ぶり高値1.3174ドルまで上昇後、若干下落しました。ストキャスティックス上では、%Kが%Dを下抜けていることから、超短期的弱気相場のサインが現れています。

本日発表されるカナダ消費者物価指数が予想を上回る結果となった場合、カナダドル高が進み、USDCADは押し下げられるでしょう。20日平均線上の1.3119カナダドル付近がサポートゾーンになるでしょう。

この付近には、1.31カナダドルも含まれます。一段と下落した場合、50日MAの1.3091カナダドル、100日MA上の1.3059カナダドル、及びボリンジャーバンドの下部1.3052カナダドルが視野に入るでしょう。

カナダ消費者物価指数が予想を下回る結果となった場合、USDCADは上昇するでしょう。この場合、ボリンジャーバンド上部の1.3186ドル付近がレジスタンスゾーンになるでしょう。

この付近には、8月15日に記録した3週ぶり高値、最近の高値1.3170カナダドル、及び1.32カナダドルも含まれます。一段と上昇した場合、7月下旬に記録した1か月半ぶり高値1.3289ドルも視野に入るでしょう。

 

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