XM FX-中国関連報道で米ドルは荒い値動きに、ユーロ圏鉱工業生産とECB議事録に注目

XM FX-中国関連報道で米ドルは荒い値動きに、ユーロ圏鉱工業生産とECB議事録に注目

外国為替市場: 昨日に大きく動いた米ドルインデックスは、本日のアジアセッションでは、若干上昇して推移しました。昨日、中国政府が米国債購入の減額や停止を検討していることが報じられたことにより、米ドルインデックスは一時急落しましたものの、数時間後には下げ幅全てを回復することができました。

株式市場: 本日のアジア株式市場は全般的に下落基調となりました。日経平均株価の終値は0.3%、トピックスの終値は0.2%減少しました。香港株式市場は僅かに上昇しました。欧州ではユーロストックス50が0.2%上昇しました。

昨日の米株式市場では、中国の米国債購入減額、或いは停止報道、及び米国のNAFTA離脱の可能性が懸念され、ダウ工業株30種、S&P総合500種、及びナスダック指数は全て下落に転じました。現在、ダウ工業株30種、S&P総合500種、及びナスダック指数は上昇しています。

コモディティ: 原油価格は若干下落し、WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.1%と0.25%下落しましたが、数年ぶり高値に非常に近い水準を維持しています。

昨日に米エネルギー省が発表した原油在庫では予想以上の減少が見られたものの、原油相場の反応は限定的でした。限定的な反応の背景には、今週前半に米石油協会が発表した原油在庫でも予想以上の減少が見られ、同様の反応をしたことがあります。本日のゴールド価格は上昇しましたが、上昇幅は僅かでした。

 

主要な動き: 米ドルは荒い値動き、カナダドル下落

昨日の欧州セッションでは、ブルームバーグ社が中国政府が米国債購入の減額、或いは停止を検討していることを報じた為、米ドルは急落しました。

報道によると、中国政府による検討の背景には、他の資産に対しての米国債発行増に伴うリスク、及び米中間の貿易摩擦があるようです。しかしながら、米ドルの荒い値動きは一時的にすぎず、米ドルインデックスはUSセッション終了前までに全ての下げ幅を回復することができました。

中国政府がこの報道内容を否定したことにより、アジアセッションでの米ドルは一段高となりました。中国政府による否定は、米国債の最大の購入国の一つである中国が引き続き購入を継続することを市場に再度保証しました。

その他の通貨では、昨日にはNAFTAへの懸念が再浮上したことにより、カナダドルが対米ドルで下落しました。ロイター社がカナダ関係筋からの情報として、トランプ大統領がNAFTA離脱をまもなく公表する模様と報じました。

ホワイトハウスの報道官はNAFTAに関するトランプ大統領の立場に変わりはないことを述べたものの、カナダドルは下げ幅を回復することができませんでした。翌週に控えるカナダ中央銀行の政策会合での利上げ観測が急落したことから、市場はこの報道を深刻に捉えた模様です。

カナダのオーバーナイトインデックススワップでの利上げの可能性は80%から僅か42%まで低下し、市場はNAFTA事情による利上げ見送りを予想している模様です。

豪ドルとNZドルは強弱混合の動きとなりました。豪ドル/ドルは約0.3%上昇したものの、NZドル/ドルは僅かに下落しました。豪11月小売売上高の予想を大きく上回る結果を受けて、豪ドルは大きく上昇しました。

本日これからの市場:  ユーロ圏鉱工業生産、ECB議事録、米週次新規失業保険申請件数、及び米生産者物価指数発表

GMT0900には、ユーロ圏最大の経済大国ドイツから2017年度GDPが発表されます。前回結果の前年比1.9%増に対して、市場予想は2.4%増となっています。

GMT1000に発表されるユーロ圏11月鉱工業生産には市場の注目が集まるでしょう。市場予想は前月比0.8%増と前年比3.0%増となっています。市場予想から離れた結果となった場合、ユーロの値動きに影響する可能性があります。

GMT1230に発表されるECB政策会合の議事録も注視されるでしょう。

米国から発表される経済指標では、GMT1330に発表される米週次新規失業保険申請件数が最も重要な指標になるでしょう。

米週次新規失業保険申請件数は前回結果から5000件減少した24.5万件が予想されており、30万件を下回る好調な予想の背景には、1970年以来最長の149週連続で堅調な結果が継続していることがあります。

市場予想から大きくかけ離れた結果となった場合、米ドルの値動きに影響する可能性があります。

米週次新規失業保険申請件数と同時刻に発表される米12月生産者物価指数にも注目が集まるでしょう。前月結果は強い結果となり、インフレ上昇に向かっていることが示されました。

金曜日には米12月消費者物価指数が発表されますが、物価上昇圧力は依然として脆弱なままとなる見込みです。

GMT2030には、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が2018年の米経済見通しについて発言します。ニューヨーク連銀の総裁は、FOMCで永久的な投票権を持っています。

政治関連ニュースでは、NAFTA交渉に関するあらゆる進展が注視されるでしょう。昨日の関係筋からの情報によると、トランプ大統領がNAFTA離脱をまもなく表明する模様です。米国がNAFTAを離脱した場合には、カナダドル安の要因になるでしょう。

 

XMテクニカル分析:  : EURUSD短期的レンジ相場突入の可能性

過去数日間のEURUSD は横ばい推移となっており、短期的にレンジ相場に突入した可能性があります。過去数日間のRSIも50の中立線付近で横ばいで推移し、レンジ相場突入の可能性を裏付けています。

本日発表されるユーロ圏鉱工業生産が強い結果となり、更に重要なことはECB政策会合の議事録でタカ派的見解が示された場合、EURUSDを押し上げる可能性があります。

最近の最高値1.1960ドルに近い1.20ドルが上昇のレジスタンスとして機能するでしょう。1.20ドルを突き抜けて一段と上昇した場合、1月前半に記録した4か月ぶり高値1.2088ドルが視野に入るでしょう。

反対にユーロ圏鉱工業生産が脆弱な結果、或いはECB議事録でハト派的見解が示された場合、EURUSDの下落が予想されます。

下落した場合、前回の高値1.1879ドル付近がサポートポイントになるでしょう。その下に控えるのは、100EMAと50日EMAに挟まれた1.1820ドル付近になるでしょう。

 

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