XM FX-米雇用統計とEU離脱交渉に注目、アジア株式市場上昇

マーケットプレビュー-米雇用統計とEU離脱交渉に注目、アジア株式市場上昇

外国為替市場: 債務上限引き上げ期日の前日である昨日に、一時的な期日延長が合意されたことにより、米ドルは対主要通貨で上昇しました。ポンドは、英国とEUが離脱交渉の主要事項において合意に至ったことにより、通商問題等の次の段階に進む準備が整ったことにより、対米ドルで2日連続の上昇となりました。一方のユーロは、米ドル高の流れにより、2週連続での下落に向かいつつあり、中国貿易指標の好調な結果は豪ドルの値動きに影響せず、豪ドルは6か月ぶり安値まで急落しました。

株式市場: 昨日に急伸した日経平均株価は本日も続伸し、終値は1.4%上昇となりました。他のアジア株式市場も上昇し、中国11月貿易収支の強い結果が好感され、香港株式市場は直近で1.3%上昇しました。GMT0747でのユーロストックス50は0.6%上昇しました。ダウ工業株30種、及びS&P総合500種は0.1%上昇し、ナスダック指数は0.5%上昇しました。

コモディティ: 米ドル高が本年度で最大の原油輸入国となる中国からの需要増加による原油価格上昇を相殺し、本日の原油価格には大きな動きはありませんでした。WTI原油先物は1バレル56.68ドルで取引され、ブレント原油先物は1バレル62.27ドルまで上昇しました。ゴールド価格は0.25%上昇した1オンス1249.30ドルまで値を上げたものの、昨日記録した4か月半ぶり安値からさほど遠くない水準で取引されています。

 

主要な動き: EU離脱交渉進展でポンドドル1.35ドル越え、米ドル最高値更新

数日間に及ぶ協議を経て、本日早朝、EUは英国側とEU側がアイルランド国境問題で合意し、EU離脱交渉において十分な進展があったことを公表し、12月14日のEUサミットでの正式な承認後、離脱交渉は通商問題の段階に進むことが示唆されました。ポンド/ドルは0.25%上昇し、4日ぶりに1.35ドル越えを達成しました。

一方のユーロは、米ドル高の流れを背景に、2週間ぶり安値1.1735ドルまで急落しました。ドイツの根強い政治的不透明感もユーロ安の要因となっています。最近の報道では、メルケル首相が大連立を目指しているにも関わらず、メルケル首相の党内では少数与党への閣外協力を支持する党員が複数いることが明らかになっています。

更に、本日発表された独10月貿易収支が予想を下回る結果となったこともユーロ安の要因となりました。

中国11月貿易収支は予想を上回る結果となったものの、豪ドルは対米ドルで0.09%下落した0.7500ドルまで値を下げました。中国はオーストラリア最大の貿易相手国です。

ドル/円は0.41%上昇した3週間ぶり高値113.90ドルまで値を切り上げ、114円台に近づきつつあります。米ドルインデックスは、2週間半ぶり高水準93.95まで上昇しました。

本日これからの市場: 米雇用統計、英製造業生産、カナダ住宅着工件数、及びEU離脱交渉進展に注目

GMT0930には英10月鉱工業生産、英10月製造業生産、及び英10月貿易収支が発表されます。

GMT1315には、カナダ11月住宅着工件数が発表され、GMT1330には本日の主要な経済指標である米11月非農業部門雇用者数が発表されます。米11月非農業部門雇用者数は20.0万人増に、米11月失業率は前月結果と同じ4.1%になることが予想されています。

米11月平均時給は、前月結果の前月比0%に対して、前月比0.3%増になる見込みです。GMT1500には、米12月ミシガン大消費者信頼感指数が発表されます。

EU離脱交渉の進展を阻んでいたアイルランド国境問題が合意に達したことにより、今後のEU離脱交渉の進展は注視されるでしょう。

本日、英メイ首相はブリュッセルでEU側と協議を行う予定です。欧州委員会のユンケル委員長との協議後には、記者会見も開かれます。ポンドはこれまでEU離脱交渉の進展に敏感に反応しています。

 

テクニカル分析: USDJPY113円台越えで上昇相場に

USDJPYは主要レベルの113円台とEMAラインを超え、 111円台からの上昇トレンドを再開しています。RSIも現在50を超えて上昇し、上昇サインが示されています。4時間足と1時間足では買われ過ぎが示されています。本日の市場の関心は非農業部門雇用者数発表に集まり、低調な結果となった場合、ドル/円は下落し、112円から113円の間まで値下がりするでしょう。112円から113円のレンジ幅を下抜けた場合、上昇トレンドが始まった111円が視野に入り、相場は上昇から下落に転じるでしょう。更に下げ幅が拡大した場合、110円台が視野に入ります。反対に、非農業部門雇用者数が好調な結果となった場合、9か月ぶり高値114.72円がレジスタンスラインとなるでしょう。

 

 

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