XMFXー米中通商協議の再開で市場は様子見ムード

• 米中通商協議の再開で市場は様子見ムード
• 労働党員の離党にも関わらず、ポンドの値動きに影響なし
• 雇用統計に注目
• 黒田総裁の追加緩和発言で、円が若干下落

米中通商協議の再開で市場は様子見ムード

本日のアジア株式市場の株価はほぼ上昇しましたが、上昇幅は緩やかでした。昨日の米株式市場は、祝日により閉場でした。昨日の外国為替市場でも、大きな動きは見られませんでした。

殆どの主要通貨ペアは、比較的狭いレンジ幅内での取引となりました。ECBのプラート専務理事の発言にも関わらず、ユーロは上昇しました。

プラート専務理事は、経済に一段の失速が見られた場合、ECBはフォワードガイダンス適用の用意があると示唆しました。これにより、プラート専務理事も他のECBメンバーと同様に、ハト派的見解に移行しました。

本日には、ワシントンで米中通商協議が再開します。

木曜日からは、閣僚も協議に参加予定です。最近の市場の動きから判断すると、米国と中国が合意に前向きな姿勢を明確に示していることから、市場は合意間近と見なしている模様です。

しかしながら、前回の通商協議において、どの様な進展があったか等の詳細が明らかにされていません。進展の明確な証拠なしに上昇した株価を考慮すると、今後はより慎重な姿勢が必要になるでしょう。

英労働党から7名の議員が離党したものの、ポンド相場の反応はなし

英政治情勢に市場の注目が再度集まりました。

EU離脱や他の方針についての党指導部の姿勢を批判する7名の議員が、労働党からの離党を表明しました。市場ではEU離脱問題への影響は限定的と見なされた為、ポンド相場には反応は見られませんでした。

本日、英雇用統計が発表されます。

全体的に強い結果が予想されている為、ポンドにとってポジティブな要因となるでしょう。メイ首相はEU側からの譲歩の引き出しを試みる模様ですが、法的拘束力を持たない為、あまり期待できないでしょう。

したがって、先行き不透明感は継続し、不透明感が若干でも解消しない限り、経済指標結果によるポンド上昇は限定的となるでしょう。ポンド相場にとって重要となる次のリスクイベントは、2月27日の英議会採決となるでしょう。

離脱協定の修正案を巡る採決では、50条の延長が決定される可能性もあります。

黒田総裁による追加緩和発言で、円が若干下落

本日、日銀の黒田総裁は、円高が経済と物価上昇に影響を与える場合、追加緩和を検討する考えを示しました。黒田総裁の発言により、円は若干下落しましたが、下落幅は限定的でした。

FX本日のこれから: 独 ZEW景況感指数、ECBメンバーの発言、豪労働賃金指数発表

本日も、主要な経済指標の発表は多数予定されていません。英雇用統計に加え、独2月ZEW景況感指数も注目されるでしょう。

GMT1015にはECBのデギンドス副総裁が発言予定で、 GMT1500にはECBのプラート専務理事が発言予定です。

本日も米企業決算報告が継続し、ウォールマートの四半期決算も発表されます。

明日に発表される豪第4四半期労働賃金指数は、市場の関心を集めるでしょう。