XMFX-米政治的不透明感上昇で円高に

XMFX-米政治的不透明感上昇で円高に

外国為替市場: 昨日、トランプ政権の人事刷新継続模様が報道されたことにより、米ドルは対主要通貨で下落しました。米ドル安の恩恵を最も享受したのは、リスク逃避先資産の円でした。

株式市場: 政治的不透明感と保護主義への懸念がリスク選好ムードを引き続き後退させ、昨日の米株式市場は強弱混合の結果となりました。

モラー米連邦特別検察官がトランプ大統領一族によって経営されるトランプ・オーガニゼーションに対して、ロシア関連文書を含む文書提出を求める召喚状を送ったことが報道されました。一方、トランプ大統領がマクマスター大統領補佐官解任の方針を固めたことも報道されました。

ダウ工業株30種は0.5%上昇し、一方でS&P総合500種とナスダック指数はそれぞれ0.1%と0.2%下落しました。

リスク回避の流れは、アジア株式市場にも引き継がれました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ0.6%と0.4%下落しました。香港株式市場は0.3%下落しました。

欧州市場に関しては、主要な株価指数先物が全て下落して推移しており、本日は若干下落してのオープンが予想されます。

コモディティ: エネルギー市場に関しては、GMT1700に米ベーカーヒューズ社のリグ稼働数発表を控え、WTI原油先物とブレント原油先物は共に0.1%上昇しました。先週のリグ稼働数は減少し、今週も引き続き減少するかが注目されます。

今週の結果でも減少した場合、米原油生産のピークが過ぎ去ったとの見方が強まり、原油価格引き下げ圧力が緩和されるでしょう。

昨日に米ドル高の流れを受けて大幅に下落したゴールド価格は、本日には若干回復し、0.15%上昇しました。最近のリスク回避の流れは、リスク逃避先資産である円や米国債利回りを大幅に押し上げたものの、同様にリスク逃避先資産であるゴールドの価格は押し上げていません。

FX主要な動き: トランプ政権の人事刷新の動きで円高に

トランプ大統領によるマクマスター大統領補佐官解任の意向が報道され、米ドルの上値は重くなりました。その後、トランプ政権はこの報道を否定したものの、トランプ政権内の人事刷新の動き継続が米ドルの値動きに影響しています。

GMT0730の米ドルインデックスは、0.1%下落しました。米長期国債利回り低下も米ドル下落継続要因と見なされました。

米国政治の不透明感上昇により、先行き不透明感上昇時に恩恵を受ける円が上昇しています。ドル/円は0.45%下落した105.85円で取引されていました。麻生財務相が翌週に控えるG20サミットに参加しないことが報道され、政治的問題の深刻さ浮き彫りになっています。週末に公表される世論調査では、円安を支持してきた安倍政権の支持率への影響に注目が集まるでしょう。

ユーロ/円も0.4%下落した130.35円まで値下がりしました。

昨日に0.5%下落したユーロ/ドルは、本日には0.1%上昇した1.2319ドルまで回復しました。今週、ドラギECB総裁によるハト派的発言がユーロ/ドルの上値を重くしました。昨日、ユーロ/ポンドは、2週間以上ぶり安値0.8821ポンドまで値を切り下げました。本日には昨日の安値を若干上回る付近で小幅に推移しています。

ポンド/ドルは0.1%上昇した1.3950ドルで取引されました。EU離脱問題の進展がポンド/ドルの方向性を示すでしょう。

ドル/カナダドルは昨日に0.8%上昇後、本日には大きな動きはありませんでした。カナダ住宅関連経済指標の低調な結果が利上げ時期延期観測に繋がり、トランプ大統領の発言が貿易問題への懸念を強めた為、カナダドルが下落しました。

本日のドル/カナダドルは小幅な値動きとなっているものの、一時は9か月ぶり高値1.3071カナダドルまで値を上げました。

リスク選好ムードの後退を受け、豪ドルとNZドルは対米ドルでそれぞれ0.05%と0.3%下落しました。本日前半の豪ドル/ドルとNZドル/ドルは、それぞれ3月6日以来の安値0.7768ドルと0.7239ドルまで値を下げました。

本日これからのFX市場:  ユーロ圏と米国の経済指標、及び政治的要因に注目

GMT1000に発表される第4四半期労働賃金は、欧州セッションで最も注視される指標でしょう。賃金上昇はインフレ上昇に非常に重要であるため、ECBと市場は注視するでしょう。賃金に上昇が見られた場合、インフレ上昇観測が強まり、ECBが今後の政策会合でよりタカ的姿勢を示すようになることが予想されます。したがって、ユーロが上昇するでしょう。

反対に、賃金上昇に変化がなかったり、鈍化した場合には、ユーロは下落するでしょう。GMT1000には、ユーロ圏2月消費者物価指数・確報値も発表されますが、通常、市場を大きく動かすことはありません。

GMT1315には、米2月鉱工業生産が発表されます。前回結果の前月比0.1%減に対して、前月比0.3%増が予想されています。米2月鉱工業生産の発表前のGMT1230には、米2月住宅着工件数、及び米2月建設許可件数が発表されます。GMT1400には、米3月ミシガン大消費者物価指数、及び米1月JOLTS求職が発表されます。

株式市場に関しては、市場の関心は引き続き政治的要因、特に保護主義政策に向けられるでしょう。昨日、ナバロ国家通商会議委員長は、今後数週間内にトランプ大統領が中国による米国の知的財産侵害についての方策をまとめる意向を示しました。

更に、ナバロ国家通商会議委員長が、これは不公平な貿易を是正する数多くの措置の一つに過ぎないと述べた為、貿易戦争の懸念が強まりました。

XMテクニカル分析: AUDUSD12日ぶり安値更新、ストキャスティック上で超短期的弱気相場

昨日に約1.0%下落したAUDUSDは、本日前半には12日ぶり安値0.7768ドルまで値を下げました。ストキャスティックでは、%Kが%Dを下抜け、共に下落しており、超短期的弱気相場が示されています。オーストラリアはコモディティの主要な輸出国であり、豪ドルは世界経済の楽観的見通しに恩恵を受ける傾向があります。

貿易摩擦の深刻化は世界経済成長へのポジティブな見通しに影響を及ぼし、AUDUSDを下落させる可能性があります。100日平均線上にあり、本日前半に一時切り下がった0.7774ドル付近がサポートポイントになるでしょう。一段と下落した場合、12月8日から1月26日までのフィボナッチリトレースメント上昇トレンド61.8%上の0.7742ドルが次のサポートポイントになるでしょう。

反対に貿易摩擦への懸念が緩和した場合、リスク選好ムードが回復し、AUDUSDは上昇するでしょう。この場合、フィボナッチリトレース50%上の0.7817ドル付近がレジスタンスとして機能するでしょう。一段と上昇した場合は、フィボナッチリトレースメント38.2%と50日MAがクロスする0.7894ドルがレジスタンスポイントになるでしょう。

 

 

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