XMFX-米関税決定で米ドル安、英メイ首相の方針演説に注目

XMFX-米関税決定で米ドル安、英メイ首相の方針演説に注目

外国為替市場:6週間ぶり高値まで上昇した米ドルは、対主要通貨で下落しました。

米政府の関税決定による市場でのネガティブな雰囲気は本日も継続しているものの、米ドルの下落幅は限定的です。

株式市場: 昨日の米株式市場は再び急落しました。トランプ政権が鉄鋼とアルミニウム製品に高い関税を課す意向を示したことにより、貿易摩擦への懸念が上昇したことが主な要因です。

ダウ工業株30種は1.7%下落し、S&P総合500種、及びナスダック指数は1.3%下落しました。

貿易摩擦への懸念はアジア株式市場にも影響しました。日経平均株価とトピックスはそれぞれ2.5%と1.8%下落しました。香港株式市場は1.6%下落しました。

欧州の主要な株式指数の先物指数も下落して推移していることから、欧州市場にも影響が及んでいます。

コモディティ: エネルギー市場に関しては、原油価格が下落しました。

WTI原油先物とブレント原油先物が共に約0.1%値下がりしました。本日発表されるベーカーヒューズ社のリグ稼働数は、米原油生産の増加、或いは減少を見極める為に、市場が注目するでしょう。

貿易摩擦への懸念がリスク逃避先資産の需要を増加させ、ゴールド価格は昨日の上昇幅を拡大させ、0.1%上昇しました。現在、ゴールド価格は1320ドルのレジスタンスゾーンからさほど離れていない1317ドル付近で推移しています。

 

FX主要な動き:米国の保護主義再燃で米ドル下落

トランプ政権が鉄鋼とアルミニウム製品に高い関税を課す決定をしたことにより、米ドルの方向が変わりました。昨日の米ドルインデックスは6週間ぶり高水準90.93から下落し、0.3%低下しました。本日も下落基調で推移していますが、下落幅はあまり大きくありません。

米株式市場も関税決定にネガティブに反応しました。主要な3株式指数が1%下落し、3日連続での大幅な下落となりました。貿易問題への懸念が再燃しました。

関税により価格にコストが上乗せされ、結果として消費者に影響を及ぼす為、消費と経済成長鈍化に繋がることが米ドルを下落させました。

関税決定前の米ドルは、パウエル議長のタカ派的な姿勢が年内4回の利上げ観測も浮上させ、堅調推移していました。現在、市場では年内4回の利上げは一部で織り込まれていますが、3回の利上げは完全に織り込まれています。

ドル/円は2月16日に記録した16か月ぶり安値105.52円からさほど遠くない105.85円で取引されていました。現在のように市場のリスク回避ムードが強まっている状況では、円買い圧力が強まる傾向があります。

昨日の数週間ぶりの安値から回復したユーロ/ドルは、本日には小幅な値動きとなっています。ユーロのリスクイベントは、日曜日のイタリア総選挙と、独連立政権の決定可否になります。ユーロ/円は0.5%下落し、昨年9月以来の安値129.65円まで値を切り下げました。

昨日に約2か月ぶり安値1.3710ドルまで急落したポンド/ドルは、本日には1.3765付近で安定推移しています。本日、EU離脱後の英国とEUの関係に関するメイ英首相の方針演説は、市場の注目を集めるでしょう。

本日のコモディティ通貨に関しては、豪ドルとNZドルが上昇し、カナダドルには大きな動きは見られませんでした。関税決定を受けて、カナダへの影響が懸念され、カナダドルは対米ドルで急落しました。しかしながら、その後回復しました。

本日これからのFX市場: 英メイ首相の方針演説注目、英国とカナダの経済指標注目、ユーロは週末のリスクイベント待ち

GMT0930には、英2月建設業PMIが発表され、50.2から50.5への上昇が予想されています。建設業界改善の兆しは、ポンド高の追い風になるでしょう。英GDPに占めるサービス業の割合が高いことから、来週月曜日に発表される英サービス業PMIにはより大きな注目が集まるでしょう。

本日には、メイ英首相のEU離脱後の方針演説も控えています。方針演説では、英国とEUの貿易に関しての英国側の方針も明らかにされるでしょう。

英国のEU離脱に関するニュースには、市場の大きな関心が集まります。今週、EU側の離脱協定草案でのアイルランド国境問題への提案に英国が反発したことから、離脱交渉は停滞しています。

EU側は交渉の進展スピードが遅いことに不満を表しています。更に、英政権内での離脱方針の相違も懸念材料になります。EU離脱への懸念が再燃したことにより、ポンドが下落しました。本日、メイ英首相が明確な方針を打ち出さない場合、政治的透明感によるポンドへの影響が継続するでしょう。

ユーロ圏1月生産者物価指数が発表され、前回の前年比2.2%増から1.6%増への低下が予想されています。

カナダ第4四半期GDPも発表され、前回結果の前年比1.7%増から前年比2.0%増への上昇が予想されています。翌週にカナダ中央銀行の政策会合を控え、GDPの上昇はカナダドル回復に繋がるでしょう。

米国からは、米2月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値が発表され、速報値からの上方修正が予想されています。

GMT1800には、米ベーカーヒューズ社のリグ稼働数が発表されます。米原油生産減少の兆しは、原油価格引き下げ圧力を緩和させるでしょう。

株式市場に関しては、貿易摩擦懸念による影響が継続するでしょう。中国やEUの米関税決定への反応に市場は注目し、貿易問題への懸念が一段と深刻化した場合、株価下落に繋がるでしょう。

 

XMテクニカル分析: USDCAD2か月半ぶり高値更新後、短期的強気相場の兆し

USDCAD は1月31日に5か月ぶり安値1.2248ドルまで急落後、大幅に回復しました。昨日には、約2か月半ぶり高値1.2895ドルまで上昇しました。転換線が基準線を上回って推移しており、短期的強気相場の兆しが見られます。

しかしながら、遅行スパンが拡張しすぎ相場を示している可能性があり、短期的に引き戻しの可能性があります。

本日発表されるカナダGDPが予想を上回る結果となった場合、USDCAD は下落し、1.28カナダドル付近がサポートポイントになるでしょう。一段と下落した場合、転換線上の1.2724カナダドルが視野に入るでしょう。

GDPが脆弱な結果となった場合、USDCAD は上昇するでしょう。昨日の高値1.2895ドル付近がレジスタンスとして機能するでしょう。この付近には、昨年12月19日に記録した8か月ぶり高値1.2919ドルが控えています。

米関税関連のニュースもUSDCADを動かす要因となるでしょう。

 

 

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