XMFX-ECBの量的緩和終了公表にも関わらず、利上げには慎重、貿易問題注目

XMFX-ECBの量的緩和終了公表にも関わらず、利上げには慎重、貿易問題注目

外国為替市場: 昨日、ECBの政策決定を受けて、米ドルインデックスで最大の割合を占めるユーロが下落しました。これにより、米ドルインデックスは7か月ぶり高水準まで上昇しました。

本日も堅調推移し、約0.25%上昇しました。日銀のインフレ見通し下方修正を受けて、円は対米ドルで0.2%下落しました。

株式市場: 昨日の米株式市場の終値は強弱混合となりました。ナスダック指数は0.85%上昇し、最高値を更新しました。S&P総合500種は0.25%上昇しました。一方、ダウ工業株30種は0.10%下落しました。

現在の所、米主要株価先物指数が下落してのオープンを示していますが、今後の動きは、米政権が中国への追加関税の対象商品リストを公表するか次第になるでしょう。

米国の追加関税により、アジア株式市場は概ね下落しました。香港株式市場は0.13%下落しました。しかしながら、日経平均株価とトピックスは、円安により、それぞれ0.50%と0.29%上昇しました。

欧州市場に関しては、英FTSE100を除く主要株価先物指数は、若干上昇してのオープンを示しています。

コモディティ: 昨日のUSセッションで緩やかに上昇した原油価格は、本日には殆ど動きがありませんでした。今週の原油価格は、上昇して週を終える模様です。

昨日、リビアの主要な石油積み出し港2か所が操業を停止したことにより、OPEC加盟国と非加盟国による増産懸念を若干後退させました。リビアの不安定な情勢は、日量24万バレルの供給低下に繋がる模様です。

ゴールドは約0.25%下落し、1298ドルを若干上回る水準で推移しています。

昨日のゴールドは、200日平均線上の1307ドル越えを試そうとしましたが、ECB政策決定による米ドル高で、押し戻されました。本日、米国の追加関税公表でリスク回避の動きが強まると、ゴールドが再度上昇する可能性があります。

FX主要な動き: ECBが量的緩和終了を公表、しかしながら、利上げへの慎重姿勢でユーロ安

昨日、ECBは政策金利の据え置きと、量的緩和の年内終了を発表しました。ECBは9月末まで月間300億ユーロ規模の資産買い入れを継続し、10月から12月末までは買い入れ規模を月間150億ユーロに縮小した後、終了する見通しです。

政策金利については、市場の想定よりも遅い2019年夏までは据え置く見通しを示しました。加えて、量的緩和終了に際して、今後の経済指標結果も影響する見解を示しました。

つまり、今後の見通し次第で、量的緩和が延長される余地も残されました。

これにより、ユーロは急落し、ドラギ総裁の記者会見中も下落が継続しました。ドラギ総裁が全ての点において、慎重な姿勢を見せたことにより、ユーロ/ドルは約280ピップ下落し、2週ぶり安値1.1560ドルまで値を切り下げました。

ドラギ総裁の発言から、利上げは依然として遠いことが浮き彫りとなりました。

ECBの決定を受けて、ポンド/ドルも下落しました。ポンドを取り巻く現在の不安定な状況により、ポンドは、米ドルほどユーロ安の恩恵を受けたなかったようです。

本日、日銀は8対1で現行の超緩和政策の継続を決定しました。消費者物価指数の見通しは、今までの約1%から、0.5%-1%間に下方修正されました。円は下落したものの、下落幅は限定的でした。

本日これからのFX市場: ユーロ圏消費者物価指数、米鉱工業生産、ミシガン大消費者物価指数発表;貿易問題注視

GMT0900には、ユーロ圏5月消費者物価指数・確報値が発表され、速報値と同様の前年比1.9%増が予想されています。コアでの消費者物価指数も、速報値と同じ前年比1.1%増が予想されています。

GMT1230には、米6月NY連銀製造業景況指数が発表され、前月結果からの低下が予想されています。同時刻には、カナダ4月製造業出荷が発表されます。

より市場の注目を集めるのは、GMT1315に発表される米5月鉱工業生産です。米5月鉱工業生産は、前月結果からの鈍化が予想されています。鉱工業生産とセットで発表される、米5月製造業生産も注視されるでしょう。

同時刻には、米5月設備稼働率も発表されます。

GMT1400には、米6月ミシガン大消費者信頼感指数が発表され、前月結果からの改善が予想されています。

本日、米政権が500億ドル規模の対中国製品への追加関税を公表する見通しです。

貿易戦争へのリスク上昇が、リスク逃避先資産への需要を増加させるでしょう。中国政府は、米国が追加関税を実施した場合、二国間協議での決定には従わない方針を示しています。

XMテクニカル分析: ゴールは短期的、及び超短期的弱気相場

昨日に、1か月ぶり高値1309.19ドルまで値を切り上げたゴールドは、本日には下落しました。下落するRSIは、短期的弱気相場を示しています。ストキャスティックでも、%Kが%Dを下抜け、共に下落していることから、超短期的な弱気相場の兆しが現れています。

貿易問題への不透明感が上昇した場合、資金がリスク逃避先資産に移動するでしょう。この場合、現在の心理的節目1300ドル付近がレジスタンスゾーンになるでしょう。一段と上昇した場合、昨日の1か月ぶり高値1309.19ドルが視野に入るでしょう。

反対に、貿易問題のリスクが後退した場合、リスク資産が上昇するでしょう。この場合、100日平均線上の1298.16ドルと50日平均線上の1297.85ドルがサポートゾーンになるでしょう。一段と下落した場合、過去数週間の安値1290ドルが視野に入るでしょう。

ゴールドは米ドル建てで取引される為、米ドルの値動きもゴールドを動かす要因となるでしょう。

 

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