XMFX-ECB量的緩和縮小観測でユーロ回復、貿易問題の進展に注視

XMFX-ECB量的緩和縮小観測でユーロ回復、貿易問題の進展に注視

外国為替市場:本日の米ドルインデックスは0.1%低下し、3日連続で低下する模様です。量的緩和縮小への早期着手の観測により、ユーロの回復が継続しています。NAFTA交渉不透明感により、カナダドルは荒い値動きとなりました。

株式市場: 昨日の米株式市場は強弱が混合しました。ハイテク関連株の多いナスダック指数は0.41%、S&P総合500種は0.07%上昇しました。一方、ダウ工業株30種は0.06%下落しました。

しかしながら、市場でのリスクオンの流れが大きく回復した模様で、本日の米主要株価先物指数は上昇してのオープンを示しています。

アジア株式市場では、日経平均株価とトピックスがそれぞれ0.38%と0.15%上昇しました。香港株式市場は0.66%上昇しました。

欧州市場では、主要株価先物指数が全て堅調推移し、大幅に上昇してオープンする可能性があります。

コモディティ: 本日の原油価格は、昨日の上昇幅を拡大させました。ベネズエラの減産の可能性が報道され、WTI原油先物とブレント原油先物はそれぞれ0.5%と0.8%値上がりしました。

この報道により、イランと他国からの減産をカバーする為に米国がサウジアラビアや他の原油産出国に増産を依頼する可能性の報道は材料視されませんでした。

本日のゴールド価格は約0.3%上昇し、現在の所、1300ドルを若干下回る水準で推移しています。最近、200日平均線突破を数回に渡って試したものの達成しなかったゴールドは、非常に狭いレンジ幅内での取引を継続する模様です。

 

FX主要な動き: 量的緩和縮小観測でユーロ高;NAFTA交渉不透明感でカナダドルとメキシコペソ下落

昨日、ECBが翌週の政策会合にも量的緩和縮小への着手を公表する可能性ブルームバーグがを報道したことにより、ユーロが上昇しました。

最近のユーロ圏経済指標の低調な結果、及びユーロ圏内の政治的不透明感により、量的緩和縮小は少なくとも7月までは決定されないとの見方が大半だった為、本ニュースは市場を驚かせました。本ニュースにより、ユーロ/ドルは1.1700ドルを超え、本日には0.2%上昇して取引されています。

市場が翌週の量的緩和縮小の公表の可能性を消化し、織り込むため、今後数日間のユーロは上昇を継続する模様です。しかしながら、実際には量的緩和縮小が早急に決定されない可能性も留意すべきでしょう。

前回の政策会合では、ECBはユーロ圏経済失速が一時的なのか、継続するのかを見極めながら、慎重な姿勢を維持する方針を示唆しました。ユーロ圏経済指標が経済失速を示し続けていることから、現在の所、量的緩和縮小に向けてECBが動く動機は殆どありません。

昨日の英5月サービス業PMIが予想を上回る結果となり、本日のポンド/ドルは昨日の上昇幅を拡大させ、0.2%上昇しました。これにより、イングランド銀行が想定している様に、英経済失速が一時的である期待が再度上昇しました。

しかしながら、8月利上げ観測上昇には依然としてあまり繋がっておらず、現在の所、45%の確率となっています。

本日の豪ドル/ドルは、豪GDPの好調な結果を受けて、一時6週ぶり高値0.7610ドルまで急騰しました。NZドル/ドルも上昇し、約0.5%値上がりしました。

本日これからのFX市場: 貿易問題の進展に注視

GMT1230には、米4月貿易収支が発表され、490億ドルの貿易赤字になる見込みです。政治に影響する対中赤字にも注目が集まるでしょう。

貿易収支は外国為替市場に影響を与える要因ではないものの、最近の貿易問題のリスクにより注目されるでしょう。同時刻には、米第1四半期単位労働コスト、及び米第1四半期非農業部門生産性も発表されます。

GMT1230には、カナダ4月貿易収支も発表されます。前回結果の41.4億カナダドルの貿易赤字から34億カナダドルの貿易赤字への改善が予想されています。GMT1400には、カナダ5月Ivey PMIも発表されます。

昨日、米国のNAFTA脱退懸念により、カナダドルとメキシコペソは下落しました。クドロー米国家経済会議委員長は、トランプ大統領がNAFTAから離脱し、カナダとメキシコとの二国間協議と協定を検討していると発言しました。

昨日には、ムニューシン米財務長官がカナダの鉄鋼とアルミニウムの関税適用の除外をトランプ大統領に求めたことが報道され、カナダドルにとってポジティブな要因となりました。

貿易関連ニュースでは、中国通信機器大手のZTEへの米国による制裁解除の合意を受けて、中国政府は米国からの輸入を250億ドル拡大する提案をしました。これにより、数日前の対立的な姿勢から、貿易戦争回避に向けての動きが見られました。

欧州では、イタリアの政治的不透明感は大きく後退したものの、新政権への懸念は残り、債券市場にも影響しました。反エスタブリッシュメント政党による新政権の政策が、ユーロに好意的になるか、非好意的になるかが注目されます。

GMT1430に発表される米エネルギー省の米原油在庫は、短期的な原油相場の見通しを示すでしょう。前回の360万バレルの減少に対して、180万バレルの減少が予想されています。

株式市場に関しては、ネットフリックスの年次株主総会が注目される可能性があります。

XMテクニカル分析: 2か月ぶり安値更新後のWTI原油先物は下落圧力が緩和

WTI原油先物は5月22日に3年半ぶり高値72.87ドルを更新後、大幅に下落しました。昨日には、2か月ぶり安値64.20ドルまで急落しました。RSIは50を下回り、弱気相場を示しています。しかしながら、RSIが下げ止まっていることから、相場転換の可能性もあります。

本日に米エネルギー省が発表する米原油在庫が予想以上に減少した場合、WTI原油先物は値上がりする可能性があります。この場合、66.50ドル付近がレジスタンスゾーンになるでしょう。

この付近には、過去数カ月の高値も含まれます。66.50ドルを上抜けた場合、50日平均線上の67.80ドルが視野に入るでしょう。

反対に、WTI原油先物が下落した場合、直近のサポートゾーンは100日MA上の65.31ドル付近になるでしょう。米原油在庫が予想ほど減少しなかったり、或いは増加した場合、WTI原油先物は一段と下落し、ボリンジャーバンドの63.95ドル付近が次のサポートゾーンになるでしょう。

この付近には、64ドル、及び昨日に記録した2か月ぶり安値64.20ドルも含まれます。

OPEC加盟国、及び非加盟国による供給問題も値動きに影響するでしょう。

 

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