XMFX-FRBの慎重発言で米ドル安、EU離脱問題、イタリア予算案、米中貿易問題に注目

外国為替市場: 先週金曜日に、FRBメンバーによる慎重な発言で急落した米ドルは、本日には大きな動きはありませんでした。
米ドル安により最も上昇した通貨はユーロで、ポンド相場の荒い値動きにも関わらず、堅調推移しました。
株式市場: トランプ大統領が米中貿易戦争の「休戦」の可能性を示唆した為、ダウ工業株30種は0.49%上昇し、S&P総合500種は0.22%上昇しました。
一方、ナスダック指数は、エヌビディアとフェイスブックの株価急落により、0.15%低下しました。
アジア株式市場は、概ね株高となりました。
欧州株式市場も、主要株価先物指数が上昇してのオープンを示しています。
コモディティ:ロシアのエネルギー相がロシアがOPECとパートナーシップ結ぶ可能性を発言し、本日の原油価格は上昇しました。OPECとロシアの協調は、原油価格安定のための減産への動きと市場では見なされています。
先週金曜日のゴールドは、米ドル安により上昇し、50日平均線と200日平均線を上抜けました。現在の所、ゴールドは1220ドル付近で推移しています。
FX主要な動き: FRBの慎重な発言で米ドル下落
先週金曜日、クラリダFRB副総裁は世界経済成長に鈍化が見られ、FRBは中立路線に近づきつつあると発言し、より慎重な姿勢を見せました。ダラス連銀のカプラン総裁とフィラデルフィア連銀のハーカー総裁も同様の見解を示しました。特に、ハーカー総裁は、12月利上げは適切ではないとの見方を示しました。市場は、FRBメンバーにより慎重な発言を、FRBが世界的な逆風に懸念を示しつつあるシグナルとして解釈しました。更に、世界的な経済成長鈍化が米国まで波及した場合、2019年利上げ観測が変更される可能性も浮上しました。
市場での2019年度の利上げ観測後退により、米国債利回りと米ドルが急落しました。FF金利先物によると、12月利上げの可能性は75%となっています。
しかしながら、2019年度は前半に一度の利上げのみが予測されています。これにより、FRBが少なくとも四半期は政策金利を据え置くと市場は見なしている模様です。
他のFRBメンバーも、特にFOMCで永久的な投票権を持つブレイナードFRB専務理事、及びニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁が同様に慎重姿勢を示した場合、米ドル売りが加速するでしょう。
英国では、ポンド相場がEU離脱問題の進展に引き続き反応しています。不信任投票実施に必要な保守党議員48人中、42人が書簡を提出したことをメディアが報道しました。
メイ首相が勝った場合でも、不信任投票の動きはメイ首相の基盤を弱体化させる可能性があります。ポンド相場は、先週からの荒い値動きにより流動性が低下し、今後もEU離脱問題の進展で乱高下する模様です。
米政権による追加関税保留の可能性により、米中貿易摩擦後退への期待が高まりました。
市場のリスクオフムード後退も、米ドル安の要因となった可能性があります。しかしながら、先週末のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、米ペンス副大統領が、米国は通商協議合意に急いでいないと発言した為、米中休戦の可能性は疑問視されています。
本日これからのFX市場: EU離脱交渉、伊予算案問題、米中貿易摩擦に注目;NY連銀総裁の発言注目
本日には、少なくとも外国為替市場を動かす要因となる経済指標の発表は控えていません。したがって、市場の関心はEU離脱問題の進展等に向けられるでしょう。
GMT1500には、米11月NAHB住宅市場指数が発表されますが、米ドル相場には影響しないでしょう。今週には、米住宅着工件数、及び米中古住宅販売件数が発表予定となっています。
本日も引き続き、EU離脱問題の進展が外国為替市場の動かす要因となるでしょう。メイ首相の提案が議会承認を得る可能性は低く、メイ首相の主導権も不安定になっています。
ユーロ相場は引き続き、イタリアの予算をめぐるEUとイタリアの対立に注目するでしょう。
市場を動かす可能性のあるもう一つの要因は、米中貿易摩擦になるでしょう。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、米中対立により、初めて首脳宣言なしで閉幕しました。
GMT1545には、FOMCで投票権を持つニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が討論に参加予定です。クラリダFRB副総裁とダラス連銀のカプラン総裁によりハト派的発言を受けて、ウィリアムズ総裁の発言が注目される可能性があります。
欧州では、ECBのドラギ総裁とクーレ専務理事がユーログループの会合に参加予定です。
XMテクニカル分析: EURGBPは下落相場への転換の兆し
先週後半のEURGBPは急騰し、先週金曜日には3週ぶり高値0.8904ポンドまで値を切り上げました。
これにより、EURGBPは短期的強気相場に転換しました。しかしながら、その後のEURGBPは若干下落しました。RSIは強気相場の50を上回って推移しているものの、下落しつつあることから、弱気相場の初期兆候の可能性もあります。
EU離脱問題の先行き不透明感が一段と強まった場合、EURGBPは一段と上昇するでしょう。100日平均線上の0.8904ポンドを上回って推移した場合、先週に記録した3週ぶり高値0.8904ポンド付近がレジスタンスゾーンとして機能するでしょう。そのすぐ上には、0.8939ポンドと0.8943ポンドも控えています。
一段と上昇した場合、心理的節目となる0.90ポンド付近を試す展開となるでしょう。
EU離脱問題いポジティブな展開が見られた場合、50日平均線上の0.8830ポンド付近がサポートゾーンになるでしょう。一段と下落した場合、4月下旬から6月下旬にかけて推移した0.8750ポンド付近が視野に入るでしょう。
イタリア予算案を巡るEUとイタリアの対立もEURGBPの値動きに影響するでしょう。
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